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ソーヴィニヨン・ブランの特徴や魅力とは？相性のいい料理やおすすめワインも徹底解説
ソーヴィニヨン・ブランは、辛口白ワインが好きな方への信頼が厚いぶどう品種です。
辛口ワイン好きを虜にしているソーヴィニヨン・ブランですが、どのような特徴や魅力があるのでしょうか？
本記事では、ソーヴィニヨンブランの特徴や魅力を徹底解説します。
ソーヴィニヨン・ブランの特徴は？
辛口白ワインの代表品種であるソーヴィニヨン・ブラン。酸が豊かでキレのある味わいが有名ですが、実は個性的な特徴があり唯一無二の味わいや風味が楽しめます。
ソーヴィニヨン・ブラン特有の香りや味わいの特徴を確認してみましょう！
香り
ソーヴィニヨン・ブランは寒暖差により、香りの印象が大きく変化するぶどう品種です。
冷涼な産地ではライムやレモンのような爽やかな柑橘のアロマ、温暖な気候ではパイナップルやパッションフルーツのようなトロピカルフルーツのアロマが主体となります。
ソーヴィニヨン・ブランは潜在的にグリーンのニュアンスをもち、寒暖差に関係なくミントやレモングラス、アスパラガスのようなアロマが現れます。
また、ソーヴィニヨン・ブランの香りとして有名なのは、”猫の尿”のアロマ。主にフランス・ボルドー地方のソーヴィニヨン・ブランに表現される香りで、爽やかさを連想させる香りに対して使用します。
つまり、猫の尿という表現は清涼感のある香りとして肯定的に使われますが、一般消費者に受け入れられにくいので、基本的に業界人の間でしか使われていません。
味わい
ソーヴィニヨン・ブランは、豊かな酸が特徴です。産地により酸の強さは異なるものの、寒暖差に問わずキレのある爽やかな味わいになります。
一般的に温暖な気候で育つぶどうは、酸が穏やかで甘やかな果実味が強くなる傾向です。
ソーヴィニヨン・ブランも同様に温暖気候では、従来よりも酸が穏やかになり果実味の強いワインになります。
ただし、穏やかになるといっても、ソーヴィニヨン・ブランは酸が強い品種です。温暖気候で果実味の強いぶどうに育っても、しっかりと酸が残りドライな印象のワインに仕上がります。
ソーヴィニヨン・ブランの魅力やおすすめポイント
ソーヴィニヨン・ブランの魅力は何といっても、豊かな酸と爽やかなグリーンのニュアンスです。冷涼な気候はもちろん、温暖気候で育ったぶどうにも酸やハーブのアロマが現れます。
「辛口ワインが飲みたいときは、とりあえずソーヴィニヨン・ブランを選べば大丈夫」という安定感があり、初心者の方も安心して選べるぶどう品種です。
また、甘口ワインにも、ソーヴィニヨン・ブランが使用されることがあります。
ソーヴィニヨン・ブランは、甘口ワインになっても酸が豊かで爽やかな印象のため、「甘口ワインは甘すぎるから苦手」という方でも、ソーヴィニヨン・ブランをブレンドした甘口ワインは美味しいと感じることが多いようです。
栽培地の気候や醸造法が変わっても、美しい酸と爽やかなハーブのニュアンスをもつソーヴィニヨン・ブラン。おすすめポイントは、品種の個性がぶれず味わいの予想がつきやすいことです。
ソーヴィニヨン・ブランの起源
ソーヴィニヨン・ブランはフランス発祥です。フランス南西部の土着品種として使用されていたことから、ボルドー地方が原産地とされています。
ソーヴィニヨン・ブランはフランス語で野生を意味する”Sauvage”と、白を意味する”Blanc”が名前の由来です。
おもにフランスのボルドー地方やロワール地方で栽培されていましたが、現在は国際品種としてさまざまな国で栽培されるようになり世界中で愛されています。
ソーヴィニヨン・ブランの有名な産地
フランスから世界各国に広がり、現在は世界各国でソーヴィニヨン・ブランが栽培されるようになりました。ここではソーヴィニヨン・ブランの有名な産地とそれぞれの特徴を紹介します。
フランス
フランスはソーヴィニヨン・ブランの発祥の地です。フランスでは広範囲に栽培されていますが、とくにボルドー地方とロワール地方が有名です。
ボルドー地方では、ソーヴィニヨン・ブランにセミヨンをブレンドした、リッチな味わいの辛口白ワインが造られています。ロワール地方は、ソーヴィニヨン・ブラン100％の爽やかな味わいが特徴です。
フランスの広範囲で栽培されているため、産地ごとに異なったスタイルのソーヴィニヨン・ブランが楽しめます。
ニュージーランド
ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランは世界的に評価が高く、高品質な辛口白ワインを多く産出しています。
特にマールボロ地区のソーヴィニヨン・ブランが有名です。ニュージーランド国内のソーヴィニヨン・ブラン栽培量の85％が、マールボロ地区で栽培されています。
1年を通して温暖な気候であるニュージーランドでは、パッションフルーツやマンゴーを頬張ったかのような果実味豊かなソーヴィニヨン・ブランが魅力です。
南国フルーツの甘やかな果実味とキレのある酸が綺麗に調和した、バランスのよい華やかなソーヴィニヨン・ブランが楽しめます。
南アフリカ
近年では、南アフリカのソーヴィニヨン・ブランが注目されています。アフリカはワイン大国・フランスと類似した気候で、ボルドーやブルゴーニュと似た気候のエリアが存在するのです。
そのためソーヴィニヨン・ブランの栽培に適したエリアも多く、盛んに生産されるようになりました。今やソーヴィニヨン・ブランは、南アフリカで欠かせない定番白ワイン用ぶどう品種となっています。
南アフリカのソーヴィニヨン・ブランの特徴は、豊かな酸と濃厚な果実味です。親しみやすい味わいが魅力的で、価格も手ごろなので普段飲みに重宝します。
ソーヴィニヨン・ブランに合う料理3選
豊かな酸と爽やかなハーブのアロマが魅力的なソーヴィニヨンブラン。ソーヴィニヨンブランを使用したワインは、どんな食事ともよく合います。
とはいえ、ソーヴィニヨンブランにも独自の品種の個性があるため、生かさなくてはもったいないものです。
ここでは、ソーヴィニヨン・ブランの魅力をより引き出してくれる、おすすめ料理を紹介します。
ハーブチキン
ソーヴィニヨン・ブランは、ハーブのアロマが魅力的なぶどう品種。ハーブを使った料理との組み合わせは、定番中の定番です！
とくに、チキンは白ワインと相性のよい食材です。ハーブチキンはソーヴィニヨン・ブランと相性のよい「チキン」と「ハーブ」を使っているため、相乗効果でワインの風味を引き立ててくれます。
ソーヴィニヨン・ブランは気候により果実のニュアンスが異なりますが、ハーブチキンはどの気候で育ったワインともよく合います。
ソーヴィニヨン・ブランと合わせる料理に悩んだときは、ハーブチキンを選べば間違いありませんよ。
ジャーマンポテト
ドイツ発祥の料理であるジャーマンポテトは、冷涼気候のワインの特徴である爽やかなワインとよく合います。つまり、酸が豊かなソーヴィニヨンブランとは相性抜群なのです。
ベーコンはジャガイモやアスパラガスなどの野菜と相性がよいですよね？
ソーヴィニヨン・ブランにはアスパラガスやピーマンと似たアロマがあるため、野菜やベーコンと好相性です。
ジャーマンポテトとソーヴィニヨン・ブランを合わせるときは、ロワール地方など冷涼な地域が産地のワインと合わせるとよいでしょう。
ピーマンの肉詰め
日本の家庭料理の定番であるピーマンの肉詰めは、グリーンのニュアンスをもつソーヴィニヨン・ブランと相性抜群です！
ソーヴィニヨン・ブランには、メトキシピラジンという香り成分が含まれています。ピーマンやアスパラガスにも含まれる香り成分のため、ソーヴィニヨン・ブランは野菜と相性がよいのです。
ソーヴィニヨン・ブランには総じてグリーンのニュアンスがありますが、冷涼な気候のワインのほうが特色が顕著にあらわれます。
ピーマンの肉詰めと合わせるときは、冷涼な気候のソーヴィニヨン・ブランを選ぶのがおすすめです。
ソムリエ厳選！おすすめのソーヴィニヨン・ブランワイン5選
ソーヴィニヨン・ブランは爽やかな味わいが魅力です。しかし、気候の影響もしっかりと味わいに反映されるため、産地によりワインの印象は異なります。。
ここからは、世界各国のさまざまなソーヴィニヨン・ブランを紹介します。
個性豊かなソーヴィニヨン・ブランワインの中から、ぜひ自分好みのワインを見つけてくださいね！
シャトー モンペラ ボルドー ブラン
『シャトー モンペラ ボルドー ブラン』は、フランス・ボルドー産の辛口白ワインです。
ソーヴィニヨン・ブランを主体に、ふくよかさが魅力のセミヨンがブレンドされたリッチな仕上がり。ほどよい酸とな鮮やか果実味が混ざりあい、バランスのよい味わいが魅力的です。
爽やかさとリッチな味わいが綺麗に調和したシャトー モンペラ ボルドー ブランは、魚介やオリーブオイルをとよく合います。魚介のオイルパスタやアクアパッツァ、アヒージョと相性抜群です。
パスカル ジョリヴェ サンセール ブラン
『パスカル ジョリヴェ サンセール ブラン』は、フランス北部に位置するロワール地方で造られています。
ロワール地方は冷涼な気候のため、綺麗な酸と爽やかな柑橘のアロマが魅力的なエレガントな白ワインが特徴です。
川のそばに畑が位置するため、ミネラル感や濡れた石のようなニュアンスがあり、川魚との相性がいいです。鮎の塩焼きやサーモンのマリネと合わせると、絶品マリアージュが楽しめます。
マウントライリー エステート マールボロ ソーヴィニヨンブラン
『マウントライリー エステート マールボロ ソーヴィニヨンブラン』は、ニュージーランドで最大の生産量を誇るソーヴィニヨン・ブランの聖地・マールボロ地区の白ワインです。
パイナップルのような甘酸っぱいアロマと酸、ハーブのニュアンスが綺麗に調和し、鮮やかな果実味を引き立てています。
トロピカルフルーツのようなアロマと酸が魅力なので、パイナップルの入った料理と相性抜群。パイナップル入りのピザや酢豚と合わせると、ワインと調和し最高のマリアージュを楽しめるでしょう。
ヴィーニャ・コノスル コノスル オーガニック ソーヴィニヨン・ブラン
『ヴィーニャ・コノスル コノスル オーガニック ソーヴィニヨン・ブラン』は、チリの有名ワイナリー”ヴィーニャ・コノスル”が手掛ける有機栽培ぶどうを使用したワインです。
ライムやレモンのような豊かな酸とアロマが特徴。ミントやアスパラガスを想わせるグリーンのニュアンスも感じられ、清涼感のある仕上がりです。
豊かな酸とグリーンのニュアンスがしっかりと感じられるので、ソーヴィニヨン・ブランの特徴や魅力を存分に味わいたい方におすすめです。
ピアニーフ・ソーヴィニヨン・ブラン
『ピアニーフ・ソーヴィニヨン・ブラン』は、17世紀創立の老舗ワイナリー”ラ・モット”が手掛ける南アフリカ産の白ワイン。
フランス・ロワール地方の人気銘柄であるサンセールを意識して造っています。
サンセールワインを想わせる、透明感のある酸が美しいエレガントな仕上がり。豊かな酸とレモングラスを想わせるハーブのニュアンスが心地よい癒し系ワインです。
爽やか系ワインなのでお風呂あがりに飲んだり、鍋料理などの身体温まる料理と合わせたりするのがおすすめです。一口飲めば、温まった身体をクールダウンしてくれます。
まとめ
ソーヴィニヨン・ブランは豊かな酸とハーブのような爽やかな味わいを軸に、産地により異なるアロマや果実味を表現してくれるユニークなぶどう品種です。
ソーヴィニヨン・ブランの特徴や魅力、産地ごとの個性を理解し、好みのワインを見つけてみてくださいね！