白ワインは軽やかでフルーティーな味わいが楽しめ、様々な料理とも相性が良いお酒です。ただし、ワインを飲むと悪酔いするイメージもありますよね。
そこで今回はワインが酔いやすいといわれる原因や、悪酔い・二日酔いを防ぐ方法を詳しく解説します。
ワインは酔いやすいといわれる2つの原因
他のお酒と比べて、本当にワインは酔いやすいのでしょうか。酔いやすいといわれる原因を2つ解説します。
原因①含まれるアルコールの種類が多い
アルコールは肝臓で分解されます。しかしアルコールの種類が多いと、それだけ分解に時間がかかってしまいます。
一般的にアルコールの度数ばかりに目がいきがちですが、実はお酒に含まれるアルコール成分の種類の多さも関係しているのです。
ワインやビール、日本酒は醸造酒です。醸造酒には数十種類のアルコールが含まれているので、酔いが覚めるまでに時間がかかります。
このメカニズムがワインは酔いやすいといわれる理由です。
原因②白ワインは他のお酒より飲みやすい
白ワインは、軽やかな味わいと爽やかな酸味が特徴のワインです。その飲みやすさが多くの量を飲んでしまう原因となります。
赤ワインや焼酎、日本酒などは一般的に味が濃いものです。
対して白ワインはフルーティーで軽い味わいなので、お酒を飲んでいるという感覚が薄れてしまうのかもしれません。
ビールに比べて白ワインのアルコール度数は高めで、10〜13.5%程度もあります。ついつい飲みすぎないように、アルコール度数も意識して楽しむようにしましょう。
白ワインより赤ワインのほうが酔いやすいのは温度のせい
ワインには種類によって飲み頃の温度が異なります。
白ワインは冷やして飲むイメージが強いと思いますが、適温は6~9℃です。一方で赤ワインは14~16℃が飲み頃で、白ワインに比べて高い温度がおいしく飲めるタイミングになります。
ワインは体温に近い温度の方が、胃や腸に吸収されるスピードが速くなるといわれています。つまり白ワインに比べて赤ワインの方が身体に影響が出るのが早いのです。
ただし身体に影響が出る早さが違うだけなので、冷やした白ワインでも飲みすぎには気を付けましょう。
ワインを飲んで「気持ち悪い」を防ごう!悪酔い・二日酔いの対処法
ワインを楽しむ際に気になるのは、悪酔いと二日酔いです。
ここでは「気持ち悪い」を軽減する対処法や予防策を紹介します。ほんの少し工夫するだけでワインを楽しく飲めますので、ぜひ実践してみてください。
少しでも何か食べてから白ワインを飲む
空腹時のアルコールの摂取は悪酔いの原因になります。
肝臓には血糖値の調整の役割があります。しかしアルコールを摂取すると、肝臓はアルコールの代謝を優先します。
結果的に肝臓に負担がかかり、血糖値の調整がうまく行われなくなることが悪酔いの原因です。
また胃や腸の中に食べ物が無い状態でアルコールを摂取すると、急激に血液中のアルコール濃度が上がります。
必ず少しでも何か食べてから白ワインを飲むようにしましょう。
お酒を飲む前にオリーブオイルを!
オリーブオイルの脂質には、アルコールの吸収スピードを緩やかにする効果があります。お酒を飲む前にはオリーブオイルを摂取するようにしましょう。
オリーブオイルの脂質は、水よりも消化や吸収速度が遅い性質があります。悪酔いや二日酔いに効果的な理由は、この性質が影響してアルコールの吸収スピードを遅らせるためです。
また、オリーブオイルには血糖値の急激な上昇を防ぐ効果もあります。カルパッチョやサラダなどでオリーブオイルを摂取するのがオススメです。
とにかくしっかり水分補給
水分補給が重要な理由は、アルコールに利尿作用があるからです。
体内の水分が失われ脱水状態になるため、悪酔いや二日酔いの原因になります。これらを防ぐためにしっかりと水分補給するようにしましょう。
また、水を飲むことでお酒を飲むペースが緩やかになり効果的です。アルコール濃度が希釈される効果もあるので、長くお酒を楽しむために水分補給は必須といえます。
ワインを飲むときは、お酒を飲む量と同量程度の水も交互に飲むようにしましょう。
まとめ
白ワインは飲みすぎないように気を付けましょう。
空腹時の飲酒を避けたり水分補給をしながら飲んだりすれば、悪酔いせずにワインを楽しめるはずです。