menu

世界で一番高いワインはどんなワイン?ロマネ・コンティについて徹底解説!

2024年5月2日

豆知識

ワインに詳しくない人でも、一度は「ロマネ・コンティ」という名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。

世界一高価なワインとして知られており、ワイン好きな人ならば「一度は飲んでみたい」と思える憧れのワインです。

今回は、そんなロマネ・コンティについて解説します。

ワインの王様ロマネ・コンティを知れば、ワインの世界がもっと楽しく思えてくるはずですよ。

ロマネ・コンティってどんなワイン?

画像出典:楽天市場

ロマネ・コンティは、フランスのブルゴーニュ地方にあるヴォーヌ・ロマネ村の特級畑で生産されています。

少しややこしいですが、畑の名前もそこから生産されるワインの名前もロマネ・コンティです。

ロマネ・コンティの最安値

ロマネ・コンティは世界最高峰の高級赤ワインとして知られています。

「一番安いロマネ・コンティなら飲めるかも?」と探しても、どんなに最低価格でもボトル1本100万円は超えます。

平均小売価格は215万円なので、一般の家庭ではなかなか手が出ない値段ですね。

1945年のロマネ・コンティは最高額の10億円!

最高額がついたロマネ・コンティは、ヴィンテージ1945年のジェロボアムボトル(3Lの大型サイズ)です。

なんと1本10億円で落札されました!

1945年は歴史的な凶作で、生産されたワインの本数が極端に少なかったことが大きな理由です。

もともと年間約6,000本しか生産されない貴重なロマネ・コンティ。1945年の生産量は、たった10分の1の600本ほどでした。

ほかにも、香港のオークションでは1,366点のロマネ・コンティが総額11億円以上の値段で落札されたり、アメリカのオークションでは1本(750ml)6,000万円以上で取引されたりと、考えられないほど高額な値が付いています。

今後も最高額が更新されていくかもしれませんね。

ロマネ・コンティに高値がつく理由

ロマネ・コンティは、なぜこんなにも高額なのか?大きく3つに分けて、その理由を解説していきます。

少量生産

ロマネ・コンティが高額になる理由のひとつは、希少性の高さです。

ロマネ・コンティは、DRC社が所有する約1.8ヘクタールの畑からしか生産が出来ません。

ほかにも、化学肥料を使わないビオディナミ農法を用いたり、農薬やトラクターを使用せずブドウにまんべんなく栄養がいきわたるようにしたり、と非常に丁寧に作られています。

丁寧に作られたブドウのなかでもさらに厳選しているため、年間6,000本程しか生産されないのです。

人気とブランド力

ロマネ・コンティは人気が高く、圧倒的なブランド力があります。

21世紀頃から、高い品質と希少性を求めて世界中の富豪やセレブたちがロマネ・コンティを欲するようになりました。

投資対象としても人気でブランド力は現在進行形で高まっており、ロマネ・コンティの値段は毎年更新を続けています。

限定される生産者

ロマネ・コンティの生産者はDRC社のみ、と限定されています。

ブルゴーニュのワイン畑は、ひとつの畑を複数の生産者が分割して所有している場合が多いです。ですがロマネ・コンティの畑はDRC社が単独で所有しています。

つまり、競合が存在しません。

そのためロマネ・コンティのワインの価格はDCR社が独占的に自由に決められるのです。

DRCって何?

そもそも、ロマネ・コンティを生産しているDRC社とはどんな会社なのでしょう。

まずDRCとは、Domaine de la Romanee-Conti(ドメーヌ・ド・ラロマネ・コンティ)の頭文字をとった略語です。

現在はDRC社が保有するロマネ・コンティの畑ですが、保有するまで様々な歴史がありました。

中世の頃、ロマネ・コンティの畑は「サン・ヴィヴァン修道院」が保有していました。そこから所有権をめぐって争いが起き、1789年にはフランス革命が勃発。

貴族の荘園がすべて没収され、ロマネ・コンティの名前も畑も危機に見舞われます。

その後、現当主のオベール・ド・ヴィレーヌの家系が買い取り、1942年には会社組織へ移行しDRC社という会社が生まれたのです。

ロマネ・コンティを気軽に試すなら?

ボルドーグラスに注がれる赤ワイン

一度は飲んでみたい憧れのロマネ・コンティですが、飲む機会にはそうそうに出会えません。

もし試せるのなら…!そんな方法を探してみました。

正規品の方が割安

お目当てのワインを安く買うときにオンラインショップは便利ですよね。

ですが、ロマネ・コンティの場合はオンラインショップで見る値段の方が割高です。正規品を手に入れることができれば、少しは安く購入できます。

とはいっても、ロマネ・コンティの正規品はすべて割り当て制となっており、お金を出せばどのお店も仕入れられるわけではありません。

大手百貨店や高級レストランのお得意様にならない限り、個人のワイン愛好家が正規品を購入するのは難しいでしょう。

試すらならグラスワインでもOK

「ロマネ・コンティのボトルの値段は高額すぎて、実際に購入するのは難しい」

そのように諦めていた方も、がんばって奮発すればレストランでグラスワインとしていただくことはできるのではないでしょうか。

また、ロマネ・コンティを少量のグラスワインとして楽しめるワインイベントがあるようです。

ただし、ロマネ・コンティをグラスワインでいただける店は限られています。お店からしたら、高額なロマネ・コンティの在庫を抱えるリスクは計り知れません。

見かけたら、またとない機会なのでぜひ味わってみてくださいね。

世界の高級ワインおすすめランキング

様々なお酒

ロマネ・コンティの品質や希少性を解説してきましたが、世界にはロマネ・コンティのほかにも素晴らしい高級ワインがたくさんあります。

ここでは、おすすめの高級ワインをランキング形式でご紹介します。

【1位】モンラッシェ

白ワインの頂点に立つモンラッシェ。

DRC社から生産されるモンラッシェはロマネ・コンティ同様希少性が高く、3,000本ほどしか生産されません。

ミネラル感が豊かで、気品ある引き締まった酸味が大きな魅力です。

【2位】ミュジニー(ドメーヌ・ルノワ)

「飲む宝石」とも称されるドメーヌ・ルノワのミュジニー。

ドメーヌ・ルノワのワインは、世界中のワイン愛好家からの尊敬を集めています。

中でもミュジニーは味わいも品質も一流で文句のつけどころがないとまでいわれる伝説のワインです。

【3位】オーパスワン

世界的にも知名度が高いオーパスワン。

奥行きのある味わい深さと、豊かなアロマが魅力の最高級のカリフォルニアワインです。

世界中のワイン愛好家から人気を集めているため近年品薄状態が続いていますが、一部店舗では入手可能なようです。

安心できるワイン専門店で探してみてくださいね。

【4位】ペトリュス

ペトリュスは、世界最高峰のテロワールから生まれるボルドーの伝説的なワインです。

厚みのあるテクスチャーが舌を包む力強さと、ブラックベリーなどの黒系果実のアロマがいきいきと溢れ出します。

ペトリュスの年間生産量は54,000本ほどで、多くの愛好家たちが探し求めている超希少ワインです。

【5位】ドン ペリニヨン

ロマネ・コンティと同様、その名が世間に広く知られているドン・ペリニヨン。

作柄の素晴らしい年に収穫されたブドウのみを使い、絶妙なバランスで作られる芸術品です。

ほかの高級ワインに比べれば手が届く値段なので、特別な日に試してみてはいかがでしょうか。

まとめ

ロマネ・コンティをはじめとする、世界的に有名な様々な高級ワインをご紹介しました。

今回ご紹介したワインの多くは生産本数が限られている希少ワインでしたが、レストランや専門店で奇跡的に出会えるかもしれません。

訪れた各場所で、高級ワインを探してみるのもおもしろいかもしれませんね。

関連記事

こちらの記事もよく読まれています