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ヴィエイユヴィーニュの意味とは?ワインに与える影響や特徴を徹底解説
ワインを楽しむようになると、知らないワードがたくさん出てくるものです。ワインショップやレストランで「ヴィエイユヴィーニュ」という言葉が気になったことはありませんか?
「ワインの銘柄?」
「ブドウの産地?」
意味がわかれば、ワインの魅力をよりいっそう感じられるはずです。
そこで今回はヴィエイユヴィーニュについて解説します。最後まで読めば、ヴィエイユヴィーニュをすぐに味わいたくなるでしょう。
ヴィエイユヴィーニュとはフランス語で「古い樹」を意味する
ヴィエイユヴィーニュ(Vieille Vignes)はフランス語で、古い(Vieille)ブドウの樹(Vignes)を意味します。つまり「樹齢の高いブドウの樹」のことです。
樹齢はブドウの味わいに影響を与えるため、ヴィエイユヴィーニュから造られたワインはラベルに表記されています。
ラベルには「VIEILLES VIGNES」や「VV(またはV.V.)」と表記されており、ワイン選びの一つの要素になっているのです。
ヴィエイユヴィーニュは樹齢何年の樹を指すのか
ヴィエイユヴィーニュの樹齢年数に明確な定義はありません。ラベルに表記されている年数は樹齢30年以上が多いようです。
しかしラベルにヴィエイユヴィーニュと表記するのは生産者の判断に委ねられており、樹齢30年以上の樹から造られたワインでも表記していない生産者もいます。
ヴィエイユヴィーニュの特徴
ヴィエイユヴィーニュは高品質のワインとして知られています。樹齢が高い樹には、ワイン造りに理想的なブドウが実るのが特徴です。
- 果汁に複雑性が生まれる
- 果実の凝縮感が強い
- 果実の成熟度が安定している
果汁の複雑性や果実の凝縮感、成熟度の安定はワインの味わいを決める重要なポイントになります。
ではなぜ樹齢の高さがブドウの果実に影響を与えるのでしょうか。具体的に解説します。
果汁に複雑性が生まれる
ヴィエイユヴィーニュは地中深く広範囲に根を張っているため、若い樹よりも土壌から多くのミネラルや養分を吸収します。果汁に複雑性が生まれるのが特徴です。
果汁に複雑性が生まれることで、ワインに深みのある味わいと多層的な香りをもたらします。風味豊かで理想的なワインになるのです。
果実の凝縮感が強い
ブドウの樹は樹齢20年を超えると、だんだん実る房数は少なくなっていきます。ヴィエイユヴィーニュはブドウの房数は少なくなりますが、一房ごとに栄養分がミネラルのぎゅっと詰まった果実が実るのです。
果実に凝縮感があれば濃厚で深い味わいになるので、ワイン造りに適しています。
果実の成熟度が安定している
ヴィエイユヴィーニュは土壌から多くのミネラルや養分を吸収して、果実の成熟を安定させています。ブドウの成熟度はワインの味わいを左右する重要な要素です。
未熟な果実を使用すると風味が乏しくなります。またタンニンが多く含まれているため、青臭さや渋味を強く感じてしまう場合があるのです。
ヴィエイユヴィーニュなら成熟度が安定するため、それらのリスクを回避できます。
ヴィエイユヴィーニュで造られたワインの魅力
ヴィエイユヴィーニュの特徴はワインの味わいにプラスに影響します。
- 複雑性のある味わいと香りがあり、ワインに奥深さがある
- 濃厚で力強い果実味を感じられる
- 青臭さや嫌な渋味がなく、骨格のしっかりした味わいがある
ヴィエイユヴィーニュで造られたワインには、ワインの美味しさを語るうえで重要なポイントが網羅されています。
しかし高樹齢の樹からのワイン造りは、栽培や収穫などの管理が非常に難しいです。
長い期間と手間隙をかけて育てられたヴィエイユヴィーニュは、美味しいワインを届けたいという生産者の想いが反映されています。慈悲深い味わいまで感じられるでしょう。
まとめ
樹齢の高いブドウの樹を意味するヴィエイユヴィーニュは、複雑性と濃厚さがあり、骨格がしっかりしているのが魅力です。
さまざまな品種や種類があるので、ぜひ味わってみてください。