「結婚してお祝いをいただいたけど、どうしていいか分からない…マナーとか決まり事とかあるのかな?」と経験がないことは不安になりますよね。
今回は気持ちよくお返しができ、喜んでもらえるように結婚祝いのお返しについて解説していきます。
結婚祝いのお返しって何?
「結婚祝いのお返し」は「結婚内祝い」と呼ばれることもありますが、その名の通り結婚祝いをくださった方々へのお礼に贈るギフトのことを指します。
結婚式に出席された方からはご祝儀をいただくと思いますが、こちらは結婚式で引き出物をお渡ししているので追加のお礼は基本的には必要ないです。
ただし思ったよりもご祝儀の額が多い場合は、追加でお返しを贈っても問題ありません。
基本的なマナー
まずはお礼の連絡を
お礼の連絡は早めにするように心がけましょう。目安としては、2〜3日以内に連絡ができると良いです。もし遅くなってしまった場合は、「ご連絡が遅くなってすみません」と一言付け加えることを忘れずに。
贈るタイミングは1ヶ月以内
1週間〜1ヶ月の間でお返しを贈ることが一般的です。
ただし相手に不幸が重なってしまった場合、贈るタイミングの配慮が必要になります。それ以外の場合は、1ヶ月以内にお返しができれば失礼には当たりません。
贈る際のし紙を忘れずに
のしを付けることで特別な贈り物という意味合いを持たせることができるので、忘れずに付けるようにしましょう。
のしに描かれる水引には種類がいくつかありますが、結婚祝いのお返しであれば「結びきり」を使うのが一般的です。一度結ぶと解けないことから、「一度きりで繰り返さない」といった意味があります。
金額の相場はどれくらい?
相場は半返しか1/3が基本
相場としては、いただいた金額の1/3〜1/2(半返し)が目安になります。
例えば1万円をいただいた場合、3,000円〜5,000円程度の品物を贈るようにします。
贈答の世界では「迷ったら半返し」と言われているので、迷ったら半分程度の金額のものを選ぶと間違いがありません。
高額なお祝いをもらった場合
関係性によっては、高額なお祝いをいただく場面もあるかと思います。その場合は半返しにこだわらずに、1/4〜1/3程度の金額が目安になります。
無理に高額なお返しをすることで、返って気を遣わせてしまったり失礼に当たったりします。ありがたく頂戴し、丁重なお礼の言葉も一緒に伝えましょう。
こんなギフトはNG!
相手に喜んでもらえれば何でもOKといきたいところですが、縁起が悪い品物はこういった贈り物には向きません。
日本茶 | 弔事の香典返しなどで用いられることが多いため、結婚祝いのお返しでは避けることが望ましいです。 |
クシ | 語感が「く(苦)」「し(死)」を連想させることから縁起が悪いとされています。 |
刃物 | 包丁やハサミなど「切る」ものは「縁を切る」という意味があり、贈り物自体に向きません。 |
ハンカチ | 別名「手巾(てぎれ)」というため、「手切れ」を連想させるので控えることが望ましいです。 また、亡くなった方にかけるのに使われる白いハンカチは避けましょう。 |
関係性別の喜ばれる定番ギフト
親戚向け
- お菓子や食べ物
- お酒
- カタログギフト
- メモリアル系の品物
食べたり飲んだりするとなくなってしまう消えものであれば、場所を取らない贈り物として最適です。
趣味が分からないような相手であれば、カタログギフトを贈ってしまうのも手でしょう。また祖父母など近い親戚の人は、自分たちの記念品でも喜んでくれるはずです。
友達向け
- お菓子や食べ物
- ハンドクリームなどの日用品
- 相手の嗜好に合うもの
友達であれば好みも分かっているはずなので、難しく考えずに相手に合わせたものを贈るといいでしょう。
予算の範囲内で構いませんが、普段遣いしているものより少し良いものを選んだほうが贈り物らしくなります。
上司向け
- お菓子や食べ物
- お酒
- お肉など一つに特化したカタログギフト
上司へ贈る場合は、洗練された印象のもの贈れると好印象でしょう。
気にしすぎる必要はありませんが、キーワードとして「上質な」「ワンランク上の」を覚えておくと選ぶときに判断材料になるかと思います。
まとめ
結婚祝いのお返しには、少し細かいルールがあるなと思った方もいるでしょう。しかしお祝いを贈ってくれるくらいの間柄の人とのやりとりなので、気負いすぎることはありません!
とは言っても「親しき仲にも礼儀あり」なので、最低限のマナーは守ってお互い気持ちいいお祝いごとにしたいですね。