白ワインを水割りで飲むことは邪道と思われがちですが、ヨーロッパでは昔から一般的な飲み方として受け入れられています。
白ワインを水割りにすれば風味が際立ち飲みやすくなるので、ワインが苦手な方にもおすすめの飲み方です。
今回は白ワインの水割りを美味しく飲む方法を詳しく解説します。ワインの水割りのルーツも解説していますので、ぜひ参考にしてください。
ワインの水割りは古代ローマから?
古代ローマでは、ワインを水割りで飲むのが一般的でした。
古代ローマ時代のワインは、ドロドロしていてアルコール度数も高かったといわれています。水で割って飲むのが当たり前で、ストレートで飲むのは野蛮な行為だとされていたようです。
また当時は飲用水が不衛生だったため、水をワインで割って殺菌するという意味合いもありました。結果的に、水割りワインが飲用水として扱われていたのです。
後に古代ローマ帝国はヨーロッパに領土を拡大していき、古代ローマの文化や習慣がヨーロッパ各地に広がりました。ワインを水割りで飲む習慣も広まったため、現在でもヨーロッパではポピュラーな飲み方として定着しています。
本場のワインの水割りははちみつ入り
古代ローマではワインを水で割り、はちみつを加えて飲む場合も多かったようです。
当時のワインは品質が一様でありませんでした。はちみつの自然な甘みと香りを加えることで、味わいを調整していたのです。
またはちみつには抗菌作用があるため、当時不衛生だった水を殺菌する意味もありました。
現代においても、はちみつを入れて飲むのはメジャーな楽しみ方の一つです。渋みの強いワインを飲みやすくしたり、口当たりをなめらかにしたりするメリットがあります。
白ワインの水割りはワインが苦手な方にオススメ
ワインが苦手な方は、赤ワインではなく白ワインを水割りにして飲みましょう。
一般的に赤ワインは渋みと苦みが強いのが特徴です。一方で白ワインにはフルーティーな風味と酸味があります。
ワインが苦手な方は渋みや苦みを好まない傾向があるため、白ワインのほうが飲みやすいです。水で割ることで爽やかさがよりいっそう際立ち、口当たりも優しくなります。
また白ワインは冷やして飲むのが基本なので、水で割っても美味しさを損なわずに飲めるのが魅力です。
白ワインの水割りを美味しく飲む方法
白ワインの水割りを美味しく飲むためには、適切な割合や水割りに合う白ワインを選ぶ必要があります。また炭酸水や氷を入れても飲むのもおすすめです。
ポイントを押さえて、最高の水割り白ワインを楽しみましょう。
白ワインと水のベストな割合
白ワインと水は1対1で割るのがベストです。
白ワイン本来のフルーティーさと酸味が損なわれず、爽やかに飲めます。個人の好みにもよりますが、基本的には1対1がバランスの良い黄金比といえるでしょう。
また水は軟水を使用したほうがまろやかになり、より飲みやすくなるのでおすすめです。
フルーティーなワインを選ぶ
フルーティーな白ワインを水割りにすれば、白ワイン本来の特徴を残しつつ飲みやすくなります。
おすすめの品種はシャルドネです。シャルドネはりんごや柑橘系の風味が豊かなので、水で割ってもしっかりとフルーティーさが残ります。さらに酸味が調和されて爽やかになるため、シャルドネは水割りに最適な品種です。
シャルドネに限らず、温暖な地域で栽培されたブドウはフルーティーさが濃厚になります。チリやオーストラリア産が代表的で、水割りにぴったりです。
水割りで飲む場合は、より濃厚でフルーティーな白ワインを選びましょう。
炭酸水や氷を入れて飲む
白ワインを炭酸水や氷で割ることで、フルーティーさが口の中で広がり爽やかな飲み口になります。水割りとは違った魅力を楽しめるでしょう。
白ワインの炭酸水割りはスプリッツァーとよばれ、カクテルとして定着しています。スプリッツァーはダイアナ妃が生前に愛飲していたとして、世界的に有名で人気のあるカクテルです。
スプリッツァーは氷を入れたグラスに、基本的には1対1の割合で炭酸水を入れて作ります。ただし氷で味が薄まることを想定して、白ワインを若干多めでも良いでしょう。
仕上げにはちみつを加えてアレンジするのも美味しいのでおすすめです。
まとめ
ワインを水割りで飲むことは邪道ではありません。ヨーロッパではポピュラーな飲み方で、ワインを楽しむ方法の一つとして認知されています。
水割りにするなら白ワインがおすすめです。白ワインの持つフレッシュさやフルーティーさが際立ちます。ワインが苦手な方も飲みやすく、美味しく飲めるはずです。ぜひ試してみてください。