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お歳暮とお中元の違い解説!正しいマナーと辞めるときには?
日本の風習でお歳暮とお中元がありますが、その違いを解説できますか?贈り物を贈ることには変わりませんが、それぞれマナーがあります。
この記事ではお歳暮とお中元の違いと正しいマナーを解説していきます。
お歳暮とお中元の違いは?
お歳暮とお中元はともに「お世話になった人へ感謝を伝えるために贈る」点で共通してます。しかし、時期が違うので贈る品物に違いがあります。その時期に合った贈り物を選びましょう。
お中元・お歳暮の時期と由来
中国では7月15日を中元と呼び神様の誕生日としてお供え物をする行事があり、これが日本でのお中元のルーツのようです。
お歳暮は、元々日本の正月にご先祖様の霊をお迎えしてお供え物をする「御霊祭」という行事からきているとされています。
お中元は夏のお盆前あたりにそれまで半年間の感謝と健康を願って贈り、お歳暮は年末に1年間の感謝を込めて贈り物をする文化です。
厳密な日付の決まりはありませんが、東日本と西日本で時期が違うので贈る先の地方によって注意しなければいけません。
東日本の時期 | 西日本の時期 | |
---|---|---|
お中元 | 7月1日~7月15日 | 7月15日~8月15日 |
お歳暮 | 12月1日~12月25日 | 12月13日~31日 |
贈る品物や金額
お中元とお歳暮は基本的には相手が喜ぶものであれば何でもいいですが、時期に合わせたものを贈ります。
お中元は夏に贈るので果物やジュース、アイスなどのサッパリした食べ物や、土用の丑の日に合わせてウナギを贈るなどします。
お歳暮では年末年始に家族や親せきでみんなで楽しめるものを贈る場合が多く、たとえばハムや鍋セットなどが人気です。
予算は3,000~5,000円が一般的で、あまり高いものを贈ると相手が気を使ってしまうので奮発しすぎないようにしましょう。また、贈り始めたら毎年贈らなければいけません。自分が無理のない範囲で贈るようにしてください。
お歳暮とお中元のマナーは?
お歳暮とお中元は日ごろお世話になっている人に感謝を伝えるために贈り物をする風習ですから、マナーを守って正しく贈りたいですね。
ここではそれぞれのマナーと注意点を紹介していきます。
お中元・お歳暮を両方贈る必要はない
お中元とお歳暮は、必ず両方贈らなければいけないというルールはありません。どちらか一方を贈る場合は、お歳暮のみ贈るのが一般的です。
「両方を毎年贈るのは大変だな…」と思う方はお歳暮のみ贈るようにしましょう。
一度贈ったら毎年贈ろう
一度始めたお中元とお歳暮は、途中でいきなりやめるのは失礼とされています。毎年贈ることに意味があるので欠かさず贈るようにしてくださいね。
昨年贈ったものより極端に予算を下げてしまうこともNGです。つい最初の年で奮発してしまうと翌年予算を下げにくくなるので注意してください。
お歳暮・お中元の時期が過ぎたら?
贈る時期が遅れてしまっても引き続き贈るようにしましょう。
お中元は立秋(8月7日か8日)までに贈る場合は暑中見舞い、それよりも遅れる場合は残暑見舞いと名称を変えて贈ります。
お歳暮が遅れてしまった場合は松の内(東日本では1月7日、西日本では15日)までに御年賀、それ以降は寒中見舞いという名称になります。
遅くなっても慌てずに準備して贈るようにしてください。
お歳暮・お中元を贈るのをやめたいときは?
毎年贈るのがマナーとはいえ、事情によっては毎年贈れない場合もありますよね。そのときはいきなりやめるのではなく、少しずつやめるようにしましょう。
たとえば金額を少しずつ抑えて年賀状などのお手紙でのご挨拶に変えていくか、お中元と両方贈っているのであればお歳暮だけにしてから金額を抑えていくといった工夫してみてください。
お歳暮とお中元は感謝を伝えるものなので、惰性で贈ることなく負担になるようなら思い切ってやめるしまうのもアリです。
正しい知識で感謝をキチンと伝えよう
お歳暮やお中元はマナーが多くて、少し手間に感じるかもしれません。しかし、贈ってもらった側はとても嬉しいでしょう。
正しい知識をもってお歳暮を贈ってくださいね。