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ワインの生産量・消費量ランキングとおすすめワイン|これだけは押さえたいワイン事情!   

初心者向け豆知識

ワインに興味をもつようになると、有名な産地やワインを良く飲む文化の国のワインを試してみたくなりますよね。

今回は世界の生産量・消費量ランキングや日本のワイン事情、おすすめのワインを紹介します。

世界・日本のワイン事情を学び、次に飲みたいワインを探してみてはいかがでしょうか?

生産量や栽培量…気になる世界のワイン事情について

私たちが楽しんでいるワインは、世界中で栽培・生産されています。世界中のワインを飲み比べすると、各地の気候や風土によりその味わいが異なり非常に興味深いものです。

いろんな産地のワインを楽しむために、世界中のどの国でワイン造りが盛んなのかランキングを確認しながら一緒に学んでいきましょう!

ランキングと共にワイン銘醸地のおすすめのワインも紹介するので、ぜひ今後のワイン選びの参考にしてみてくださいね。

世界の生産量ランキング

世界のワイン生産ランキングは下記の通りです。

1位 イタリア:約39,300千hl
2位 フランス:約36,700千hl
3位 スペイン:約33,500千hl

上位3国ともワインのイメージが強い産地のため、納得の結果です。

しかし1位のイタリアは、ピーク期に比べ生産量は減少傾向にあります。上位3国は数値も僅差なので、順位が変動する未来があるかもしれませんね。

いずれにしても上位3国のワインは生産量のみでなく味わいも素晴らしく、最初に飲んでおきたい王道産地。上位3国のワインは根強い人気のある生産国のためギフトにも喜ばれます。

生産量上位国の代表的なワイン産地とおすすめワイン

上記では生産量上位国をランキングで紹介しました。

生産量上位国それぞれの中にも、特に有名なワイン銘醸地が多数あります。今回は、1位2位の上位国であるイタリア・フランスの代表的なワイン産地とおすすめのワインを紹介します。

自分へのご褒美やギフトにぴったりのワインばかりなのでぜひ、チェックしてみてくださいね!

1位イタリア・ピエモンテ州 『バローロ』

画像出典:楽天市場

ワイン生産量1位のイタリアは20の州にわかれており、それぞれの州で個性あふれるワインを生産しています。その中でも特にピエモンテ州のワインは非常に人気があります。

ピエモンテ州ではネッビオーロというぶどう品種で造られる、長期熟成向きのワインである『バローロ』が特に有名。バローロは“ワインの王”といわれており、重厚感のある偉大な赤ワインです。

ワイン好きなら一度は飲んでおきたい、マニア垂涎の銘柄です。飲んだことがない方は、機会があればぜひ試してみてくださいね。

2位フランス・ボルドー『シャトー ラグランジュ』

画像出典:楽天市場

ワイン生産量2位のフランスは、東西南北さまざまエリアで個性豊かなワインを産出する産地。フランスの中でもボルドーは非常に知名度が高いワイン産地で、濃厚かつ上品な味わいの赤ワインが人気です。

ボルドーの有名ワインは高価なものが多く富裕層やワイン愛好家に人気があります。

その中でも『 シャトー ラグランジュ』は、代表的なワインにも関わらず比較的、低コストで手に入ります。濃密な黒系果実のまろやかな旨みがリッチなボルドーを代表する人気ワインです。

世界の栽培面積ランキング

畑

世界の栽培面積ランキングは下記の通りです。

1位 スペイン:約95.95万ha
2位 フランス:約75.45万ha
3位 イタリア:約64.23万ha

ワイン生産量と同じ、上位3国がランクインしています。

栽培面積1位のスペインはEU県内の全ぶどう栽培面積の約30%を占めており、ワイン輸出量は全世界1位と世界のワイン市場を支える非常に重要な国です。

国別のワイン消費量ランキング

ワインを楽しむ

国別のワイン消費量ランキングは下記の通りです。

1位 アメリカ:約31.8万hl
2位 フランス:約27.0万hl
3位 イタリア:約22.5万hl

意外なことにアメリカが1位にランクインしました。アメリカは人口世界第3位・約3億の人口を抱えていること、富裕層が多く中高級ワインの輸入実績が伸びていることがランクインの理由です。

ワインの伝統国では消費量が減少傾向にある中で、アメリカは国際ワイン市場の最重要消費国となっています。

日本の都道府県別のワイン事情について

世界のワイン事情を確認しましたが、日本はランクインしていませんでしたね。

世界的にみると日本は他国に比べ生産量・消費量も低く、ワイン市場においては目立った印象はないです。しかし10年前に比べると約1.5倍に消費量が増え、ワインを飲む文化が浸透してきました。

国産ワインは日本の気候風土でしか表現できない、ワインの味わいが楽しめます。

日本ワインについて学び、世界・日本それぞれの魅力を感じながらワインを楽しみましょう!

都道府県別の生産量ランキング

都道府県別の生産量ランキングは下記の通りです。

1位 山梨県:約6,458kl(750ml換算で約861,0万本)
2位 長野県:約3,745kl(750ml換算で約499,3万本)
3位 北海道:約3,364kl(750ml換算で約370,0万本)

大きな差をつけて山梨県が1位にランクイン。山梨県はワインの生産量は日本全体の約35%と、日本のワイン市場に大きな影響を与えています。

そして日本で交配したワイン用ぶどう品種の多くは、山梨県で生まれています。日本で初のワイン用ぶどう品種として生まれた、“甲州”という代表的なぶどう品種は山梨県で品種開発されました。

都道府県別のワイン用ぶどう生産量ランキング

都道府県別のワイン原料ぶどう生産量ランキングは下記の通りです。

1位 山梨県:約8,586t
2位 長野県:約6,137t
3位 北海道:約3,708t

データ参照:ソムリエ教本2018

先ほどの“都道府県別の生産量ランキング”同様の順位ですね。ワイナリー軒数の多さに関しても、山梨県・長野県・北海道の順で多く日本のワイン中心地といっても過言ではありません。

おすすめ日本ワイン

日本ワインは渋みが穏やかですっきりとした味わいのワインが多く、飲みやすいためワイン初心者の方でも挑戦しやすいです。

また和食とも相性が良く日本の食卓シーンでも気軽に楽しめるので、日本ワインはギフトなどにもおすすめ。今回は日本ワインの代表的な味わいの個性が楽しめる、おすすめのワインを紹介します。

山梨県 シャトー メルシャン 玉諸甲州きいろ香

画像出典:楽天市場

日本で一番栽培量が多い、代表的なぶどう品種“甲州”を使用し仕立てられた山梨県産の白ワインです。

すだちやゆずを思わせる爽やかな和柑橘を思わせるアロマが特徴で、さんまの塩焼きや刺身など魚介系の和食と相性抜群です。

海外ワインでは感じることができない和のニュアンスが感じられるため、日本のテロワール(その土地の気候風土がワインに反映された味わいのこと)を楽しめます。

長野県 キュヴェ・ミツヨシ(赤)

キュヴェ・ミツヨシ

画像出典:楽天市場

先ほど紹介した甲州に次いで、生産量が多い“マスカット・ベーリーA”を使用してつくられる長野県産の赤ワインです。

ぶどう品種の名前の通り、ジューシーなベリー系果実の豊かなアロマと味わいが印象的なワイン。余韻に程よいタンニンとハーブのようなニュアンスが広がり上品な印象です。

少し冷やして飲むとワインの上品さが際立ち、エレガントな印象をよりいっそう楽しめます。日本らしい品のある華やかな味わいなので、ギフトにもおすすめですよ。

見たことある?一度は飲んでみたい紫ワインPurple Reign

画像出典:Shizuku公式オンラインショップ

ここまでは王道の産地を理解するべく、ワイン市場上位の王道の国や国内の有名ワインを紹介しました。

王道のワインを楽しむのも素敵ですが、「もう少し珍しいワインを飲んでみたい」「プレゼントに驚きのあるワインを贈りたい」という方におすすめのワインを紹介します。

今回紹介するのは紫ワイン『パープルレイン』です。

こちらのワインは綺麗な紫の色調が美しいですが、実は白ワイン!ワインの紫の色調はチョウマメという植物由来で、意図的に紫にするために入れたわけではありません。

生産者の方が愛する妻好みのワインをつくる過程で偶然紫になったという、ロマンチックなワインでプレゼントにもぴったりの珍しいワインです。

ロマンチックなストーリーと美しいビジュアルは、大切な人に贈るワインにぴったりですね。ワインが好きならば、ぜひ一度は飲んでみたい魅力あふれる1本です。

おわりに

今回はワインをもっと理解し、楽しむために世界的にみたワインデータや日本のワイン事情を勉強しました。

王道産地のワインを試しながらワインの基礎を固め、たくさんのワインに触れることで自分のワインの好みを理解できます。

王道産地の他にも興味をひかれた珍しいワインを試すと、よりワインの世界を深く楽しめますよ!

※当記事は、ソムリエ協本2018年の数値データを参考に執筆しています。

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