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白ワインの酸化防止剤とは?役割や赤ワインとの違いを解説

2023年6月1日

豆知識

「白ワインに含まれる酸化防止剤は身体に悪いのでは?」「白ワインと赤ワインとでは酸化防止剤に違いがあるのか?」と、疑問や不安を抱えている方はいらっしゃいませんか?

ワインは飲めば美味しく楽しめますが、体に悪いものが入っているなら避けたほうがいいですよね。

今回は、ワインに酸化防止剤が含まれている理由や酸化防止剤の役割、体への影響などを徹底解説します。この記事を読めば、ワインをより深く楽しめるようになるはずです。

白ワインの酸化防止剤とは?赤ワインと違いはある?

白ワインの酸化防止剤とは?赤ワインと違いはある?

酸化防止剤とは、酸化を防ぐために使われる添加物のことです。

ワインの場合、酸化防止剤とは「亜硫酸塩」という成分を指します。この亜硫酸塩が酸化によるダメージを抑止する働きをするので、ワイン製造には欠かせない添加物です。

ワインにおいて、酸化は質の劣化の最大の原因となります。製造の過程で添加のタイミングこそ異なりますが、質の劣化を防ぐため白ワインでも赤ワインでも酸化防止剤(亜硫酸塩)が使用されるのが一般的です。

とはいえ 亜硫酸を使用しすぎるとワインの色が薄くなったり、果実味がなくなるなどのデメリットもあります。そのため、「亜硫酸をいかに少なく使用してワインを造るか」を肝としている醸造家も少なくありません。

また、赤ワインを飲むと頭痛がするのは酸化防止剤が原因だと考えている方も多いようです。しかしこれに関しては近年の研究により否定されており、別の成分(生体アミン)が原因であると考えられています。

酸化防止剤は体に悪い?安全?

では、ワインの質を保つための酸化防止剤は体に悪いのでしょうか。結論を言うと、適切な量であれば酸化防止剤の摂取は安全です。

厚労省では食品添加物に対して、人の健康を損なうおそれのない場合に限って使用を認めています。

日本のワインの酸化防止剤(亜硫酸塩)の使用基準量は0.35g/kg未満です。(※参考:公益財団法人 日本食品化学研究振興財団「各添加物の使用基準及び保存基準

このように、しっかりと安全性を考慮した基準を設けているので安心です。

またワインの熟成に伴って、亜硫酸の約半分は徐々に無害な状態になります。最終的には製造過程での添加量よりも少なくなっていきますので、より安心できるでしょう。

ワインの酸化防止剤の役割とは?

ワインの酸化防止剤の役割とは

では、具体的にワインにおける酸化防止剤の役割について解説します。

役割①殺菌効果

酸化防止剤(亜硫酸塩)は、古くは創成期ローマ時代からワイン造りの樽の消毒に使われていました。

亜硫酸塩を加えることで細菌の増殖を防ぎ残留している酵母の活動を弱らせることで、再発酵を防止する効果があります。

不潔な香りを生み出す悪玉酵母に対しても作用するため、ワイン造りにおいては重要となる殺菌効果です。

役割②劣化の防止

ワインの香味の劣化原因は酸化です。酸化防止剤(亜硫酸塩)そのものが酸化しやすい性質を持っているため、酸素といち早く結合することによってワイン自体の酸化を防いでくれます。

酸化してしまった後でも回復させる作用もあるので、ワイン造りには理想的な成分なのです。

酸化防止剤無添加ワインとオーガニックワインは別物

酸化防止剤無添加ワインとオーガニックワインは別物

酸化防止剤無添加ワインとは、その名の通り酸化防止剤を使用せずに作られたワインです。

ただし実際はブドウが発酵してワインになる過程で、少なからず亜硫酸塩は自然に生成されています。その自然生成された分以外には添加していない、亜硫酸塩が極端に少ないワインなのです。

一方でオーガニックワインとは、ブドウそのものがオーガニック農法で作られているワインです。

ワインの製造過程では、規定量内の酸化防止剤が使用されて作られています。つまり、オーガニックワインには酸化防止剤(亜硫酸塩)を使用しているのです。

酸化防止剤無添加の白ワインおすすめ3選

酸化防止剤無添加の白ワインおすすめ3選

酸化防止剤を全く使用せずに作られたワインでは、雑菌の増殖や酸化による劣化を防ぐことが難しいです。ただし近年ではそのデメリットを克服するために、生産者は様々な工夫をして製造しています。

酸化防止剤を使用しないからこその果実味の良さがあるのは確かです。ここからは、酸化防止剤無添加のおススメの白ワインをご紹介します。

おすすめ① ステラーランニングダック ホワイト

ステラー ランニングダック ホワイト
画像出典:Amazon

酸化防止剤無添加白ワインのおすすめ1つ目は、ステラーランニングダック ホワイトです。

ステラーランニングダック ホワイトは、オーガニック認証とフェアトレード認証を取得した世界初のワイナリー「ステラー社」が造る酸化防止剤無添加オーガニックワインです。

酸味がとてもさわやかで、ややクリスピーなテイストが人気の理由。また、酸化防止剤無添加に加えてオーガニック農法で作られたワインでもあるので、特におすすめです。

おすすめ② 酸化防止剤無添加ナイアガラ白

ナイアガラ白
画像出典:Amazon

酸化防止剤無添加白ワインのおすすめ2つ目は、酸化防止剤無添加ナイアガラ白です。

ナイアガラ白は北海道で収穫されたナイアガラ種を100%使用し、無添加ワインの製造に20年以上の実績のある株式会社はこだてわいんによって造られました。

華やかな香りとフレッシュな味わいと、洋ナシやライチのような甘さが人気の白ワインです。ワイン初心者の方にも、大変飲みやすく仕上がっています。

おすすめ番外編 雫のパープル・レイン

画像出典:shizukujapan公式ホームページ

こちらの商品は、Shizuku Japan株式会社が販売する紫色の白ワイン、『パープルレイン』です。

無添加ではありませんが、限りなく酸化防止剤を少なくして造られています。その他、人工的な着色料や甘味料、香料も一切使用しておりません。

酸化防止剤を少なくすることに成功できたのは、抗酸化作用のあるチョウマメを代用して製造したからです。チョウマメの植物由来の色素によって、神秘的な美しい紫色のワインが生まれました。

Masstengoの創業者でもあるティム氏が健康志向の高い奥様のために、研究を重ねて誕生したという愛情あふれるパープルワインです。

記念日や大切な人とのひとときに、ぜひこちらの美しい雫のパープルレインで酔いしれてみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は、白ワインの酸化防止剤について詳しく解説しました。

酸化防止剤には、ワインの品質を保持するために重要な役割があります。また、適量であれば安全性にも問題ありません。

ご紹介した酸化防止剤無添加の白ワイン、紫ワインのパープルレインもぜひ味わってみてくださいね。

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