-
旧世界のワインとは?伝統国ひしめくワインの大地の魅力と特徴を解説
ワインの特集やショップの商品区分に、旧世界・新世界という表記を見つけることがあります。
旧世界や新世界と表記されても「いまいちピンとこない」という、ワイン初心者の方も多いのではないでしょうか?
今回はワインの旧世界・新世界の意味を解説し、旧世界諸国のワインの特徴について解説します。
旧世界・新世界ってどういう意味?
ワインの旧世界・新世界は、ワイン文化が根付いた時期により区分されます。
中世の大航海時代を境に、以前よりワイン文化が栄えていた地域が旧世界です。主にフランスやイタリア、スペインなどのヨーロッパ諸国を旧世界といいます。
新世界は大航海時代以降にワイン文化が根付いた地域のことです。主に新大陸であるアメリカやカナダ、チリなどの南米・北米付近を新世界といいます。
旧世界ワインの国ごとの特徴と魅力を紹介
旧世界はワインの歴史が長く、それぞれの国で伝統的を受け継ぎながら独自の発展をしてきました。同じ旧世界という区分でも、国によりワインの個性や味わいが異なります。
ここでは旧世界の代表的なワイン生産国の特徴や魅力を学んでみましょう!
フランス
フランスワインは南北で雰囲気が変わり、洗練された上品な味わいから親しみやすい味わいまで幅広いワインが造られています。
代表的な産地はボルドーやブルゴーニュ、シャンパーニュ地方。これらの産地は洗練された上品さが魅力的で、世界で愛されている人気ワインを数多く産出しています。
ほかにもローヌやラングドック地方など、親しみやすいスタイルのワインも魅力的です。
フランス各所でワインが造られており、地域ごとのバラエティ豊かなスタイルのワインが楽しめます。
イタリア
イタリアは南北に長く広がっているため、北部と南部でワインの雰囲気はがらりと変わります。
北部のワイン産地は冷涼なため、酸が綺麗で上品な味わいの洗練されたワインが魅力的。イタリアの高級ワインの多くは北イタリアで生産されます。
南の産地は温暖でぶどうがよく熟し、濃厚で親しみやすい味わいのカジュアルなワインが人気です。
独自で発展した土着品種のぶどうを使用したワインが多く、イタリアならではのワインを楽しめます。
スペイン
スペインもイタリア同様に、土着品種のぶどうを使用したワインが多いことが特徴です。
“赤ワインの国”として定評があり赤ワインが有名ですが、現在は爽やかな白ワインやスパークリングワインも積極的に生産されています。
赤ワインは果実味がぎゅっとつまった濃厚な味わいが魅力的で、フルボディのワイン好きに人気の産地です。スペインの赤ワインはお肉料理や煮込み料理とよく合います。
ドイツ
ドイツワインといえば、やはり甘口白ワインが有名です。『ドイツ=甘口ワイン』の印象がありますが、近年では高品質な辛口白ワインの生産に力をいれています。
ドイツは非常に冷涼な産地なのでぶどうの熟度が高くなりにくく、ワインは酸の綺麗なすっきりとした味わいが魅力的です。
赤ワインも酸の綺麗なライトボディが多く、渋みも穏やかで非常に飲みやすいです。
伝統国がひしめく旧世界ワインを楽しもう!
今回は昔からワイン造りが盛んであった、旧世界ワインの魅力やそれぞれの国の特徴について解説しました。
ワイン選びに迷ったら、旧世界を選んでみてはいかがでしょうか?クラシックかつ味わい深さが魅力の素敵なワインに出会えるはずですよ。