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シラーの特徴や魅力とは?相性のいい料理やおすすめワインも徹底解説

2024年7月3日

豆知識

濃厚で飲みごたえのある味わいが魅力的なシラー。フルボディ好きのワイン愛好家を魅了してやまない人気のぶどう品種で、世界各国で栽培されています。

本記事では、フルボディの赤ワインを語るうえで欠かせない、シラーというぶどう品種の特徴や魅力、相性のよい料理、おすすめワインを徹底解説していきます!

シラーの特徴は?

テイスティング

シラーは、フルボディのワインが好きな方におすすめできる、定番のぶどう品種のひとつです。フルボディタイプのシラーには、どんな特徴があるのでしょうか?

香り

シラーはスパイシーなアロマが有名なぶどう品種。ブラックペッパーやシナモン、グローヴ、カルダモン、カカオなどの香りが特徴的です。

果実にたとえるなら、熟した赤黒いフルーツのイメージです。ブルーベリーやカシス、ブラックベリーなどの鮮やかな果実の香りが感じられます。

味わい

シラーはフルボディの力強い味わいが特徴的で、熟成度合いや生産地で味わいが大きく変化します。

タンニン(渋み)と酸味が豊かな品種なので、若いころは固く引き締まった印象が強いです。ワインを熟成させるにつれて酸やタンニンが柔らかくなり、まろやかで濃厚な味わいが際立ちます。

また、同じシラーというぶどう品種でも、気候によって味わいが大きく異なります。

冷涼な産地では、酸が際立つシャープな印象的です。セージやユーカリ、ブラックペッパーのようなぴりっとした刺激をともなうエレガントなワインに仕上がります。

温暖な気候では、熟したブラックベリーやプルーンをおもわせる濃厚な果実味が特徴的です。アルコール度数も高くなり、リッチで飲みごたえのあるパワフルなワインに仕上がります。

シラーワインの魅力やおすすめポイント

赤ワイン

シラーワインは力強い味わいと、スパイシーなアロマが最大の特徴。濃厚な味わいの料理やスパイスを使用した料理と相性がよく、お食事に合わせやすいところが魅力的です。

アルコール度数が高く力強い味わいのため、お酒好きの方や濃厚な味わいを好む方に人気があります。

また、長期熟成を楽しめるのもおすすめポイントのひとつです。シラーは、熟成すると優しい味わいに変化していきます。

若いうちに飲んだりセラーで熟成させたりと、飲むタイミングで雰囲気が変わるため、ワイン通に人気のぶどう品種です。

シラーの起源

赤ワイン

シラーの起源はフランスのローヌ地方とされています。モンドゥーズ・ブランシェとデュレーザというぶどう品種が自然交配し誕生したぶどう品種です。

シラーの語源はラテン語の「長時間」を意味する”ser-”からきています。その名の通り、シラーは長期熟成により偉大なワインに成長するものが多いです。

力強い味わいやスパイシーなアロマなどの際立った個性により注目され、現在は世界各国で栽培されるようになりました。

シラーとシラーズの違いとは?

テイスティング

「シラーとシラーズ、似た名前のぶどう品種があるけれど何が違うの?」と疑問に思ったことはありませんか?

シラーズはシラーの別名であり、実は同じぶどう品種です。

名前が変化したのはオーストラリアに持ち込まれてシラーが訛ったからだと考えられています。もともと『Scyras(シラス)』と呼ばれていたのが訛り、『shiraz(シラーズ)』になったという説が有力です。

そのためシラーをシラーズと呼ぶのは、基本的にオーストラリアです。しかし、オーストラリアと関係が深い南アフリカやアルゼンチンなどの他国でも、シラーズと呼ばれる場合があります。

シラーの有名な産地

ブドウ畑

シラーは世界各国で栽培されている国際品種となりましたが、その中でも有名な産地はどこでしょうか?シラーが有名な産地と産地ごとの特徴を詳しく紹介します。

フランス・ローヌ地方

フランス・ローヌ地方は、シラーの原産地です。

そのため、シラーを使ったワインがたくさん造られています。シラーはグルナッシュと並び、ローヌ地方を代表とするぶどう品種です。

ローヌ地方のシラーの特徴は、ブラックペッパーをおもわせるスパイシーなアロマと華やかな果実味。

また、ローヌ地方にはシラー100%のワイン以外にも、ヴィオニエという白ぶどうをブレンドする珍しい製法があります。

ヴィオニエを少量ブレンドすると、シラーに柔らかさとフローラルなアロマが加わります。ローヌ地方は力強いシラーを楽しめるいっぽうで、ヴィオニエをブレンドしたエレガントなシラーも魅力的です。

オーストラリア

オーストラリアのシラーズは、甘やかで濃厚な果実味が特徴的です。渋みは穏やかで飲みやすく、熟した果実を頬張ったかのようなジューシーな味わいが楽しめます。

ローヌ地方のシラーに比べて、オーストラリアのシラーズはスパイスのニュアンスも柔らかく、濃厚な果実味が特徴。親しみやすい味わいのワインのため、初心者の方にもおすすめです。

シラーに合う料理3選

濃厚な味わいと力強さが魅力的なシラー。

食事とペアリングをするのであれば、どのような料理が合うのでしょうか?シラーに合う料理を紹介していきます。

ラムチョップやジンギスカン

ラムチョップ

シラーはスパイスやハーブのアロマが強いため、肉料理と相性抜群です。

シラー発祥の地では、ラム肉と合わせるのが定番のスタイル。スパイスやハーブが肉の臭みを和らげてくれるので、香りに癖のあるラム肉が食べやすくなります。

日本でラム肉といえば、ラムチョップやジンギスカン定番ですよね。シラーと合わせるとラム肉の癖が和らぎ、脂の甘みがワインと溶け合ってそれぞれの味わいや風味を引き立ててくれます。

ラムチョップやジンギスカンの旨みや風味が驚くほどに引き立てられ、美味しくなるのでぜひ試してみてください!

ジビエ料理

ジビエ

ジビエとは、狩猟した野生鳥獣のお肉のことです。最近では日本の飲食店やスーパーで見かけるようになり、手軽に試せるようになりました。

ジビエは家畜肉と異なり、運動量の多い動物からとれた肉のこと。余計な脂がなく、引き締まった肉質が特徴的です。

洗練された肉質のジビエは、冷涼産地のシラーとの組み合わせが王道です。美しい酸と引き締まったタンニンが特徴の冷涼気候のシラーとよく合います。

煮込み料理

煮込み料理

食材をじっくりと煮詰め、旨みをたっぷりと抽出した煮込み料理。旨みが染み出た濃厚な味わいの煮込み料理は、シラーの濃い果実味とよく合います。

特にスパイスをふんだんに使った煮込み料理と相性抜群です。スパイシーな煮込み料理の代表であるカレーはもちろん、ナツメグ入りの煮込みハンバーグなどにもよく合います。

自宅で手作りの煮込み料理とシラーを合わせる場合は、普段より少し強めにスパイスやハーブを入れるといいですよ!

ソムリエ厳選!おすすめのシラーワイン5選

シラーの特徴や魅力を学び、実際に飲んでみたくなったという方も多いのではないでしょうか?

シラーの特徴や魅力を楽しめる、ソムリエ厳選のおすすめシラーワインを紹介します。

サン コム コート デュ ローヌ ルージュ

サン コム コート デュ ローヌ ルージュ
画像出典:楽天市場

“サン コム”は、シラーの原産地であるローヌ地方・ジゴンダスのトップ生産者。『サン コム コート デュ ローヌ ルージュ』は、シラー100%で造られている飲みごたえのある赤ワインです。

ブラックベリーやカシスを想わせる赤黒系果実のニュアンスがあり、フレッシュな果実味とアロマが感じられます。

伸びやかな酸とスミレの花のようなアロマも感じられ、エレガントでバランスのよい1本です。

クローズ・エルミタージュ ギガル

クローズ・エルミタージュ ギガル
画像出典:楽天市場

『クローズ・エルミタージュ ギガル』はローヌの帝王と言われる”ドメーヌ・ギガル”が手掛ける、シラー100%の赤ワインです。

シラーの魅力や特徴が素直に体現されており、濃厚な味わいを楽しめるフルボディタイプ。スパイスのアロマと濃厚な果実味が特徴的で、余韻にはバニラのような甘い香りが感じられます。

高品質なシラーを使用した本格的な仕上がりの赤ワインで、長期熟成のポテンシャルもあります。若いころは力強く鮮やかな印象ですが、熟成するとまろやかで上品なワインに変化するのです。

テンボルスクレフ シラー ステレンボッシュ

テンボルスクレフ シラー ステレンボッシュ
画像出典:楽天市場

『テンボルスクレフ シラー ステレンボッシュ』は、シラーを主体にムールヴェードル4%と白ワイン用ぶどう品種であるヴィオニエを1%ブレンドしたバランス感に優れた赤ワインです。

ワインを手掛ける”クレイノード”は、南アフリカのブティックワイナリー。イタリア屈指のワイナリーである”アンティノリ”の元醸造長からコンサルタントを受けており、真摯にワイン造りを学びました。

ぶどうは全て手摘みで収穫するため、ワインの酒質は雑味がなく高品質です。少量ヴィオニエをブレンドすることで、フローラルなアロマが加わり力強くも上品なワインに仕上がります。

ブラックベリーやアメリカンチェリーのような鮮やかな果実味に、スミレの花やブラックペッパーを想わせるアロマが調和したエレガントな赤ワインです。

ハートランド・ディレクターズ・カット・シラーズ

ハートランド・ディレクターズ・カット・シラーズ
画像出典:楽天市場

オーストラリアのシラーズの神髄を味わいたいのならば、『ハートランド・ディレクターズ・カット・シラーズ』がおすすめです。

ハートランド・ディレクターズ・カット・シラーズは、数多くの賞を受賞するモンスターワイン。アジア最大級のワインコンテストである”ジャパン・ワイン・チャレンジ”では、金賞を獲得しています。

ワインの特徴は、まさにシラーズのお手本といっても過言ではありません。オーストラリアのシラーズらしい、濃厚な果実味と甘やかなアロマが前面に出たパワフルさが魅力的です。

椀子 シラー

シャトーメルシャン 椀子 シラー
画像出典:楽天市場

実は日本でも高品質なシラーワインが造られています。日本最大級のワイナリーである”シャトー・メルシャン”の『椀子 シラー』は、国内外ワインコンクールで数多くの賞を受賞しています。

椀子 シラーはシラーらしさに加えて、奥ゆかしさを感じられる不思議な味わいが魅力的です。

シラー特有のブラックペッパーのようなスパイシーなアロマは健在ですが、従来のシラーに比べ果実味は控えめ。まるで大和撫子を想わせる、気品に満ちたエレガントなワインです。

王道のシラーを試したことがある人は、あえて日本のシラーを飲んでみてはいかがでしょうか?きっと新しいシラーの可能性を感じられることでしょう。

妻への愛から生まれた究極の赤ワイン「Free Reign」登場

あの、大人気の紫色の白ワイン「Purple Reign(パープルレイン)」の醸造所から待望の新作です!2024年10月、赤ワイン「Free Reign(フリーレイン)」がリリースされました。

Free Reignは、生産者が健康志向の高い妻でも安心して飲めるワインを追究して生まれたワイン。有機肥料で育てられたぶどうや植物由来の抗酸化物質を使用するなど、とことんオーガニック・無添加にこだわりました。

また、妻への愛から生まれた赤ワインFree Reignは、妥協しない素材選定と製法によってハイクオリティな赤ワインを実現しています。

使用品種は、スパイシーで濃厚な果実味が特徴のシラーズと、力強い酸味と渋みがあり深い味わいのカベルネ・ソーヴィニョン。

大切に育てられたぶどうは、一つずつ手摘みされます。果実は皮ごと発酵させた後、シャンパーニュ地方でも採用されている伝統的な方法で果汁を絞り、フリーレインとなるのです。

丁寧に仕上げられたFree Reignは、フレッシュなベリーを凝縮したような濃厚な果実味とスパイシーさが特徴。絶妙なバランスの酸とタンニンが果実味を見事にバックアップしています。

Free Reignは、生産者のこだわりが詰まったワインのため、残念ながら一度に多くの生産ができません。

初回輸入はたった500本。購入できるのは、公式オンラインショップのみです。(2024年10月時点)リリースを記念して、特別お得な価格で購入できます。

次回入荷未定ですので、この機会をぜひお見逃しなく。

まとめ

乾杯

今回の記事ではシラーの特徴や魅力、相性のよい料理、おすすめワインを徹底解説しました。

シラーは産地によりさまざまな味わいに変化するユニークなぶどう品種です。ぜひ個性や魅力を充分に生かし、シラーワインを楽しんでみてくださいね!

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