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ワインボトル1本でグラス何杯になる?実は奥深いワイングラスに注ぐ適量をご紹介       

豆知識

ワインは種類ごとにワイングラスに注ぐ適量があることをご存じでしょうか?

お店でワインをいただくと、グラスの大きさの割に少なめに注がれます。なぜなのでしょう?これにはワインをおいしくいただくための理由があります。

今回は、ワインの種類別にワイングラスに注ぐ適量と理由をご紹介します。ワイングラスと量の組み合わせがわかれば、ワインのおいしさをさらに引き出す飲み方ができるでしょう。

先に結論!ワインボトル一本はワイングラス6~8杯分 

ワイングラスに注ぐ適量は100㎖前後が適量といわれます。ワインのフルボトルは750㎖入りが一般的なので、ワインボトル1本は6~8杯分です。

ただし100㎖は一般論で、ワインの種類やグラスの大きさによって適量が変わると覚えておきましょう。

ワイングラスに注ぐ量に迷ったら、ワイングラスの一番膨膨らんだ部分の少し下を目安にするといいですよ。

ワインをグラスいっぱいに注がない理由

ワイングラス一杯まで注がない理由は2つあります。

まず1つ目は、「スワリング」をするためです。スワリングとは「ソムリエがワインの味を確かめる時のグラスをくるくると回す動作」の名称で、ワインの風味を引き出す意味があります。

ワインの香りや味は、空気に触れることで変化します。スワリングをするとワインが空気に触れ、香りや味の変化を引き出せるのです。

グラスに余裕がないと、こぼれないか気になって回しにくくなりますよね。

2つ目は、ワインの香りを楽しむためです。ワインは香りが魅力的なお酒。グラスに香りをとどまらせる空間を作ると、ワインの魅力を余すことなく味わえるのです。

ワイングラスに注ぐベストな量は?種類別にご紹介

ワインにはそれぞれ適したワイングラスがあります。

グラスの種類は、主に、ワインを注ぐ「ボウル」の大きさや形で決まります。ボウルの大きさや形にはワインの特徴を引き出す役割があるため、ワインによって適したグラスが違うのです。

また、注ぐ量もボウルの大きさによって変わります。ここではワインに合うグラス、適した量をご紹介しましょう。

赤ワインは大きめグラスでアロマを楽しむ

赤ワインには大きいボウルのワイングラスがいいでしょう。

香りが空気に触れるとさまざまに変化するのが、赤ワインの魅力です。大きめのボウルはスワリングがしやすく、空気に触れる面が大きいため香りの変化を存分に楽しめます。

ボウルの大きな空間に香りをため込むので、複雑に重なる香りを感じられるでしょう。ワインと香る空間のバランスがいい量として、100㎖くらいがおすすめです。

また、時間の経過と共に風味が複雑に変化するのも赤ワインの特徴です。多く注げる大きいボウルは、ワインの風味の変化をたっぷりと味わいたい場合にも適しています。

長く楽しむときは、少し多めの120㎖~130㎖がいいでしょう。

白ワイン・ロゼは小ぶりのグラスで飲み切りサイズに

白ワイン・ロゼのおいしい温度は10℃以下の冷えた状態です。適温で最後まで飲み切れるよう、小ぶりのグラスが適しています。

白ワインの味わいや香りは、温度の影響を受けやすく繊細です。小ぶりのグラスなら少量をこまめに注ぐため、常に適温でワインを楽しめるでしょう。

赤ワインほどではありませんが、白ワインもスワリングをして香りを楽しみましょう。グラスには少なめの90㎖ほどがおすすめです。

シャンパン・スパークリングワインは縦長グラスに多めに注ぐ

シャンパン・スパークリングワインは、フルート型と呼ばれる細長いグラスに6~7割ほど注ぐのが一般的です。

シャンパンと言えば、グラスの中で細かな泡がのぼる美しい様子が華やかですよね。泡の様子を目で楽しめる、フルート型のグラスに多めに注ぎます。

また発砲性ワインは泡が消えてしまうので、スワリングはやめておきましょう。こぼれる心配がないため、グラスに6~7割注ぎます。

発砲性ワインは140㎖くらい多めに入れると、目でも楽しめますよ。ボトル1本で約5杯分が目安です。

【番外編】お家飲みで脚のないグラスに注ぐときの適量は? 

使い勝手がいい脚のないグラスはお家飲みに最適です。家でも本格的に味わいたい時は、少なめに100㎖ほど注ぐとスワリングをして香りを楽しむことができます。

脚のないグラスにも形や大きさの種類があり、ワインとグラスの組み合わせを試したい方は脚のない物から揃えてもいいかもしれません。

もっと気軽にカジュアルに楽しむ場合は、適量にこだわらずに雰囲気に合わせてワインを楽しみましょう。

まとめ

ワインごとにグラスの大きさや量を変えるのは、ワインをおいしくいただくポイントです。次にワインを飲む機会があれば、ぜひ適量を意識して味わってみてくださいね。

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