近年ますますキャンプの人気は高まっています。ファミリーキャンプはもちろんソロキャンプやデイキャンプ、ツーリングキャンプなど楽しみ方はさまざまです。
どのようなキャンプでも欠かせないのがおいしいキャンプ飯!自慢の腕を振るう人もいらっしゃるのではないでしょうか。
おいしいご飯においしい飲み物が加われば、最高ですよね。アウトドアといえばビールやハイボールを連想しがちですが、実はキャンプ飯にはワインがいい相棒になるのです。
本記事では、キャンプ飯にワインが最高な理由や、キャンプで振舞いたくなる料理とワインをご紹介します。
最後まで読めば、今度のキャンプにワインを連れていきたくなるはずです。
キャンプ飯にはワインが最高な理由
キャンプは日常生活から離れて心も体もリラックスできるので、ご飯もお酒もすすみます。
キャンプ飯に合わせるお酒といえばなんでしょう?ビールやハイボールを連想する人は多いのではないでしょうか。
確かに、ビールやハイボールも捨てがたいですが、キャンプ飯にはワインが最高です!
楽しいキャンプにワインが最高な理由は、たくさんあります。
- ワインがあるだけでキャンプ飯がリッチでおしゃれな雰囲気になる
- ワインなら冷えていなくても飲める!
- ワインカクテルやホットワインなどアレンジの幅が広い
- 赤ワインは肉によく合う
- よく冷えた白ワインやスパークリングワインは夏に最適!
- ビールに比べてトイレに行く回数が少ない(個人差あり)
ワインには、赤や白、ロゼ、スパークリングにはじまり、産地や醸造法によって数えきれない味わいがあります。
仲間とおのおの自慢の逸品を持ちよるもよし、ソロキャンプで自分の好きなものに囲まれてゆっくり過ごすもよしです。
ワインがもっと美味しくなる!キャンプ飯レシピ
キャンプのワインはカジュアルに楽しむ!
とはいえ、やはりおいしいキャンプ飯と一緒に楽しみたいですよね。
ここでは、ワインとお互いに味を引き立てあうキャンプ飯を5つご紹介します。
オイルとチーズの背徳感チーズフォンデュアヒージョ
チーズアヒージョはお肉とチーズ両方を使用するので、どのようなワインにも合わせやすい一品です。ニンニクの香りが食欲をそそります。
【おすすめワイン】
ロゼ、白、軽めの赤
【材料(1人分)】
- カマンベールチーズ・・・丸1個
- ウィンナー・・・5本
- ニンニク・・・1欠片
- オリーブオイル・・・適量
【作り方】
- カマンベールチーズを食べやすい大きさにカットする
- ニンニクをスライスする
- スキレットでオリーブオイルを熱し、にんにくを炒める
- にんにくの香りを感じたら、カマンベールチーズとウィンナーをスキレットに並べる
- 具剤が浸る程度にオリーブオイルを加えて煮る
- チーズが溶けだしたら完成
ウィンナーにベーコンを巻くと、お肉の風味が一層引き立ちます。
まぜるだけでおいしい!ちくわユッケ
火を使わずに簡単、まぜるだけでできるちくわユッケ。ちくわは魚肉なので白ワインはもちろん、ごま油と焼き肉のたれのコラボレーションが赤ワインも誘います。
【おすすめワイン】
白、スパークリング、赤
【材料(1人分)】
- ちくわ・・・4本
- 焼肉のたれ・・・適量
- ごま油・・・適量
- 韓国のり・・・適量
- 卵黄・・・1個
- 刻みネギ・・・少々
- 白ごま・・・少々
【作り方】
- ちくわを5mm程度に輪切りする
- 器に入れ、焼き肉のたれ、ごま油を入れてまぜる
- ちぎった韓国のり、卵黄、刻みネギ、白ごまをお好みで振りかけて完成
ちくわを軽く炙ってから焼肉のたれ・ごま油とまぜると、香ばしさが出てうま味が増します。
トロトロとろけるトンポーロー
トンポーローはメスティンがあれば簡単に作れます。メスティンとは、アルミ製の飯盒(はんごう)のこと。1つあるだけで、キャンプで楽しめるご飯の幅がグッと広がります。
【おすすめワイン】
赤、しっかりめの白
【材料(2人分)】
- 豚バラブロック・・・300g
- にんにく・・・2片
- 生姜・・・40g
- 長ネギ・・・青い部分1/4本
- 水・・・200ml
- 醤油・・・80ml
- みりん・・・100ml
- 味覇(練り中華調味料)・・・大さじ1
- 八角・・・2個
【作り方】
- 豚バラブロックをひと口大に切る
- にんにくをつぶし、しょうがをスライスする
- メスティンに豚肉、長ネギ、生姜、水、醤油、みりん、味覇を入れて沸騰させる
- 灰汁を取って、八角を入れて蓋をして、弱火で20分煮込んで完成
お好みで白ネギの白い部分を千切りにして乗せましょう。
お腹に優しい味あさりリゾット
キャンプでは、焼きそばやパスタなどの麺類もいいですが、リゾットでほっと一息つくのはいかがでしょう。
【おすすめワイン】
白、スパークリング、ロゼ
【材料(2人分)】
- ご飯・・・150g
- アサリ水煮缶・・・1缶
- 水・・・大さじ1
- オリーブオイル・・・大さじ1
- チューブにんにく・・・小さじ1
- 塩コショウ・・・少々
- 粉チーズ・・・大さじ3
【作り方】
- アサリの水煮を汁ごと、水、オリーブオイル、にんにくを一緒に火にかけひと煮立ちさせる
- ご飯を加えてされに3分ほど煮る
- 粉チーズを混ぜて、塩コショウで味を整えて完成
アサリの水煮缶の汁を捨てずに使うことで、コンソメなどを入れなくてもしっかり旨味が出ます。
キャンプの定番おやつチョコレートスモア
チョコレートスモアは、アウトドアの定番デザート。甘さの違うチョコレートを使うだけでもいろいろな風味が楽しめます。
【おすすめワイン】
- ミルクチョコレート:赤
- ビターチョコレート:白
- ホワイトチョコレート:スパークリング
【材料(4人分)】
- マシュマロ・・・1袋
- チョコレート・・・1袋
- ビスケット・・・1袋
【作り方】
- マシュマロを串に刺して炙る
- ビスケットにチョコと炙ったマシュマロをサンドして完成
ビスケットは大きめのものを用意しておくと、マシュマロやチョコレートをサンドしやすいです。
キャンプのお供におすすめのワイン
キャンプに持っていくワインは、どのような物がいいのでしょうか?通常の瓶入りのワインでも、もちろんOKです。
しかし、キャンプ場によっては後から買い足しに行けない場合もあります。また、暑い日だと室内よりも劣化が早いので、できるだけ飲み切ってしまいたいですよね。
また、ワインがあるだけでキャンプにリッチでおしゃれな雰囲気がプラスされます。SNS映えするような素敵なワインを用意すれば、盛り上がること間違いなしです。
キャンプに最適!バック・イン・ボックス
キャンプ場は山や海など、買い出しに行ける場所から離れている場合も多いので、あらかじめ多めに食材や飲み物を用意しておくのが無難です。
大人数での集まりであれば、なおさらでしょう。そのようなとき便利なのが、「バック・イン・ボックス」。バック・イン・ボックスとはいわゆる「箱ワイン」です。
持ち運びしやすく、大容量でコスパ抜群のため、アウトドアに適しています。
バック・イン・ボックスのなかでも、とくにおすすめしたいのが「グランピングワインズ」です。
ボデガス・フェルナンド・カストロ「グランピングワインズ」
グランピングワインズは、2.5L入り2,500円ほどとコスパの高い大容量ワインです。
バック・イン・ボックスのなかでも特徴的なのは、容器の構造。真空・密閉構造の容器に入っているため、ワインを開栓後も長時間フレッシュさをキープできます。
外箱がないので、クーラーボックスに収納しやすく、飲み終わった後は小さく丸めて持ち帰り可能です。
オーガニック認証でワインとしての品質も高く、しっかりとした果実味を味わえます。
飲みきりサイズがちょうどいい缶ワイン
「ボトルを開けてしまうと飲み切れないかも」
「少しずついろいろな味を楽しみたい」
そのようなときは、缶ワインがおすすめです。チューハイやビールなどのように、近頃はワインも缶入りが登場しています。
缶入りであれば、ワインクーラーがなくても他の飲み物と一緒にクーラーボックスで取扱い可能。よく冷えたワインを楽しめるでしょう。
Donelli「ボッリチーノ」
ドネリは、気軽に楽しめるスパークリングワインに定評のある、イタリアの大手ワイナリーです。
フリッツァンテ(frizzante)とは微発砲ワインのことで、ドネリの「ボッリチーノ」は爽やかな泡が特徴。
アウトドアはもちろん、お家でのちょい飲みにも最適です。
キャンプの定番飯BBQと相性抜群ワイン
キャンプといえば、BBQです。もっとも気軽で多様な食材を楽しめるため、キャンプ飯でも不動の人気を誇っています。
BBQで欠かせないのはやはり肉ですよね。そして、肉といえば赤ワイン。
マイケル・デイヴィッド「7 Deadly Zins Old Vine Zinfandel」
マイケル・デイヴィッド・ワイナリーの「7 Deadly Zins Old Vine Zinfandel」は、全米NO.1の売上を誇るジンファンデルです。
ファーストビンテージの2000年に、7つの契約農家にジンファンデルの提供を受けたことから7 Deadly Zins(七つの大罪)と名付けられました。
ラズベリーやキャラメルを思わせるアロマと、成熟した果実味とスパイシーな味わいが特徴。やわらかなタンニンのあるミディアムボディーの赤ワインです。
甘みのある風味豊かな味わいが、牛肉など赤身のお肉によく合います。
おしゃれキャンプの極み!紫色の白ワイン
ワインはキャンプにおしゃれさやリッチさをプラスします。
ワインショップでよく見かける赤や白、ロゼでも充分華やかな雰囲気になりますが、なにかもう一声欲しいとお考えの人もいらっしゃるはずです。
最後に神秘的な紫の白ワイン「パープルレイン」をご紹介します。
マステンゴ「パープルレイン」
パープルレインがうまれたのは、有名なワイナリーがひしめく西オーストラリア州です。
愛する妻が安心して飲めるよう人工的な酸化防止剤や香料などが入っていないワインを研究した結果、たどりついた答えがチョウマメ。
チョウマメを酸化防止剤の代わりに使用すると、白ワインが美しい紫色に染まったのです。
パープルレインは小さなワイナリーで造られています。そのため、生産量が非常に少なく、日本では予約入荷待ちになってしまうことも多いです。
パープルレインを購入するなら、公式オンラインショップをおすすめします。また、公式LINEを友達追加しておけば、入荷などのお知らせをいち早く手に入れられますよ。
神秘的な紫色ワインと焚火を合わせれば、インスタ映え間違いなしです。
キャンプでワインを楽しむコツ
キャンプでワインを楽しむためのコツは、4つあります。
- マリアージュこだわり過ぎない
- 割れにくいグラスを用意する
- 赤ワインも冷やしておく
- 冬キャンプはホットワインに癒される
ワインは食事とのペアリングによって、食事とワイン双方の味を引き立たせられます。しかし、キャンプではマリアージュにこだわりすぎずに気軽にワインを楽しみましょう。
ワインを注ぐ器は、気取ったワイングラスでなく、紙コップなどの手軽で割れないグラスでOKです。
また、夏のキャンプは非常に暑いです。「赤ワインは常温で」とよくいわれますが、夏の炎天下は赤ワインにとっても暑すぎます。
保冷バッグなどで冷やしておき、赤ワインの適温にしておくのが重要です。
春から初夏、秋頃は暑すぎず寒すぎず快適にキャンプできますが、冬の寒空の下のキャンプも魅力的。ホットワインや焚火で癒されましょう。
マリアージュこだわり過ぎない
「濃厚なソースの赤身肉料理には、フルボディの赤ワイン」
「バターを使った魚介料理には、しっかりとした白ワイン」
「辛みのある料理にはロゼか白ワイン、アルコール度数は低めで」
自宅やレストランでワインを飲むときは、食事に合わせたワインを選んでマリアージュを楽しむことも多いでしょう。
しかし、キャンプでは、マリアージュにこだわり過ぎる必要はありません。
キャンプは普段と違う景色や空気のなかで友人達との語らいを楽しむのも目的の一つ。
ワインのあれこれに時間を使ってしまうのはもったいないです。「最初は軽めにスパークリング」「お肉には赤ワイン」など、ざっくりとした感覚で楽しみましょう。
割れにくいグラスを用意する
キャンプでワインを飲むときは、割れにくく処理しやすい紙コップでも問題ありません。
ただし「少しでもおいしく飲みたい」なら、割れにくいプラスチック製のグラスを用意しましょう。ワインは器の形や材質で味が大きく変化します。
紙コップの紙や内側に塗られている蝋の匂いは、ワインの香りの邪魔になります。
また、紙コップはグラスに比べると、ワインが一度に口奥まで入ってしまいがち。舌の奥側は苦味や酸味を感じる部分です。
渋みや酸っぱさを強いと、ワイン初心者の人は「おいしくない」「飲みにくい」と感じてしまうでしょう。
プラスチックのグラスは、100円均一などでも手に入れられます。キャンプの買い出しの際に少しだけこだわって購入してみてください。
赤ワインも冷やしておく
「赤ワインは常温で、白ワインは冷やして保管する」とよくいわれます。実は、常温というのは、ヨーロッパ基準で、赤ワインの飲み頃の温度はだいたい15~18℃です。
【ワインの飲み頃の温度の目安】
- 赤ワイン・・・15~18℃
- 白ワイン・ロゼ・・・7~10℃
- スパークリングワイン・・・3~5℃
つまり、日本の夏、まして屋外ともなると、赤ワインにとってかなりの高温になります。劣化を防ぎおいしく飲むためには、クーラーボックスで冷やしておきましょう。
また、自宅であらかじめ冷やしておいてからクーラーボックスに入れておくと、ワインを開けるまで低い温度をキープできます。
冬キャンプはホットワインに癒される
ワインはそのまま飲むのはもちろん、ホットワインにしてもおいしいです。
キャンプというと、夏をイメージする人が多いかと思いますが、冬のキャンプもいいものです。夏に比べて人が少ないので静かに過ごせたり、空気が澄んでいて星がたくさん見えたりと魅力がたくさんあります。
寒空の下で焚火を囲みながら味わう温かいホットワインは、冬キャンプの魅力を一層引き立てるでしょう。
ホットワインのレシピや効果について詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事を参考にしてください。
キャンプ飯✕ワインは気取らずカジュアルに楽しんで!
自然の中でのキャンプ飯やお酒は、普段よりも一段とおいしく感じられます。ビールやチューハイもいいですが、ちょっとリッチでおしゃれな雰囲気にするなら、ワインを用意しましょう!
しかし、キャンプにワインの小難しいうんちくやマナーは必要ありません!「お肉なら赤」「魚介は白」のように気軽にワインを楽しみましょう。