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ノンアルコールワインとぶどうジュースは違います!特徴を徹底解説

豆知識

「車を運転するので、お酒を控えなくてはいけない」
「妊娠中だからお酒が飲めない」

お酒が飲みたくても飲めない方にとって、アルコールの入っていないノンアルコールワインは強い味方です。

しかし、「ノンアルコールのワインってブドウジュースとなにが違うの?」と考えたことはありませんか?

ノンアルコールワインとブドウジュースは、ともにアルコールの入っていないブドウから作られた飲み物です。なぜわざわざ区別されているのか気になりますよね。

本記事では、ノンアルコールワインの特徴や製造方法について詳しく解説していきます。
最後まで読めばノンアルコールワインとブドウジュースの違いがはっきりとわかるはずです。

そもそもノンアルコールワインとは

ノンアルコールとは、名前のとおり「アルコールの入っていないワイン」です。日本の酒税法では、アルコール度数1度未満であれば「ノンアルコール」といえます。

酒税法第二条一項
この法律において「酒類」とは、アルコール分一度以上の飲料(薄めてアルコール分一度以上の飲料とすることができるもの(アルコール分が九十度以上のアルコールのうち、第七条第一項の規定による酒類の製造免許を受けた者が酒類の原料として当該製造免許を受けた製造場において製造するもの以外のものを除く。)又は溶解してアルコール分一度以上の飲料とすることができる粉末状のものを含む。)をいう。
引用元:e-Gov検索

ただし「ノンアルコール」と表記があっても、微量なアルコールが含まれていることもあります。

  • 車の運転をしなければならない
  • 妊娠中・授乳中
  • 薬を服用中

とくに上記のような方は、微量なアルコールが事故や健康を損なうことに繋がりかねません。ノンアルコールワインは、アルコール度数を確認してから飲むようにしましょう。

ノンアルコールワインとぶどうジュースの違いは「発酵」

ノンアルコールワインは、ほぼアルコールは入っていないので「ジュースと一緒でしょ」と考える方は多いようです。

しかし、ノンアルコールワインとブドウジュースはまったく別物。とくに大きな違いは、製造方法です。

  • ノンアルコールワイン・・・普通のワインとほぼ同じ製法
  • ブドウジュース・・・果実から果汁を絞り出しただけ

ノンアルコールワインは、ワインと同じようにブドウの果汁を発酵させてからアルコールを抜く・もしくは抑えるステップがあります。
いっぽう、ブドウジュースは、ブドウ果汁を絞り出しただけの状態で発酵させません。

ノンアルコールワインとブドウジュースは、いったんワイン造りの段階を踏んでいるかどうかで区別されます。

また、ノンアルコールワインとブドウジュースは風味にも違いがあります。

 風味おすすめの方
ノンアルコールワインワイン特有の風味や複雑さがある・アルコールは避けたい
・ワインの風味を楽しみたい
ブドウジュースブドウの純粋な甘味がある単純な甘みを味わいたい

「ワインが飲みたいけど、アルコールを控えたい」という場合にブドウジュースを選択しても、大きな満足感を得るは難しいです。ノンアルコールワインで味わいだけでも、ワイン気分を楽しみましょう。

ノンアルコールワインの作り方は2つ

ノンアルコールワインには、2つの製造方法があります。

  • 脱アルコール製法・・・ワインからアルコールを抜く方法
  • 非発酵法・・・アルコールを生成させない方法

詳しく解説していきます。

【ノンアルコールワインの作り方①】脱アルコール製法

脱アルコール製法は、通常のワインを造ってからアルコールを抜く方法です。

脱アルコール製法のおもな方法は3つあります。

脱アルコール製法概要
蒸留法(減圧蒸留法)減圧蒸留してアルコールを除去する
逆浸透法半透膜を使ってアルコールを分離させる
揮発性物質回収法遠心力でアルコールと香り、風味を除去する

1.蒸留法(減圧蒸留法)

蒸留法は、ワインを減圧して蒸留にかけ、アルコール成分を取り出します。通常アルコールの沸点は78度ですが、減圧している状態だと30度程度で蒸留可能です。
蒸留法は低い温度で蒸留できるため、ワインの風味を保ったままアルコールを除去できます。

2.逆浸透法

逆浸透法には、半透膜という特殊な膜を使用した方法です。半透膜は、一定の大きさ以下のイオンや分のみを通る特殊な膜です。
半透膜にワインを通すと、アルコールと水だけを通します。アルコールと水を除去した凝縮されたワインに再び水を加えて、ノンアルコールワインを完成させるのです。

3.揮発性物質回収法

揮発性物質回収法は、脱アルコール製法のなかで「もっとも品質が保てる」といわれている方法です。タンクに入ったワインに遠心力をかけて風味や香りを分離し、窒素などのガスに吸着させて集めます。
残った液体を温めてアルコール分を除去した後に風味や香りを戻せば、ノンアルコールワインの完成です。

【ノンアルコールワインの作り方②】非発酵法

非発酵法は、脱アルコール製法と異なり、アルコールを生成させない方法です。「アルコールを生成させないなら、ワインを造ったことにならないのでは?」と矛盾を感じるかもしれません。

非発酵法は厳密にいうと、アルコール生成を抑制させる方法で、ワインに不可欠な発酵は行います。

アルコール生成を抑制するには、以下のような手段があります。

  • ブドウの糖分を減らす
  • 果汁の糖分を減らす
  • アルコール生成しない酵母を選ぶ
  • 低温で管理する
  • 発酵を途中で止める

たとえば、低温下ではアルコール発酵のスピードはゆっくりになるため、アルコールの生成量は少なくなります。

非発酵法でも通常のワインの製造ステップを経て、ノンアルコールワインが造られているのです。

ノンアルコールワインは体に悪いって本当!?

さきに結論をいうと、ノンアルコールワインは通常のワインに比べて体にいい効果が多いです。

【ノンアルコールワインのメリット】

  • 肝臓の負担が軽減される
  • カロリーが低い
  • 糖分が少ない
  • 心臓病など心血管系疾患のリスク軽減
  • 睡眠障害やうつ病のリスク軽減

ただし、ノンアルコールワインには、人工甘味料や保存料などが含まれていることがあり、健康を害する恐れがあるので注意が必要です。

たとえば、一部の人工甘味料の過剰摂取は、体重増加や糖尿病のリスク高まることが指摘されています。

ノンアルコールワインを飲む場合は、成分表をチェックして含まれている添加物まで意識するようにしましょう。

「日常的にノンアルコールワインを飲みたい!」という方には、無添加や天然由来の成分を使用したノンアルコールワインをおすすめします。

ノンアルコールワインは体にいい効果が多いですが、成分を確認して選ぶことが重要です。

身近で購入できるノンアルコールワイン

ノンアルコールワインは、意外と身近なところで購入できるので気軽にはじめられます。

ここでは、駅ビルや街中にある3つのお店で売られているノンアルコールワインをご紹介しますので、ぜひ手に取ってみてください。

セブンイレブン

【ノンアルでワインの休日 350ml】

画像出典:サントリー公式サイト

ノンアルでワインの休日は、アルコール度数0%のノンアルコールワインです。定番の赤や白だけでなく、時期に合わせて期間限定商品も販売されています。

2022年3月発売され、たった1ヶ月で年間売上目標を達成した、サントリーの大ヒット商品です。

「しっかりしたワインの味」
「甘くなくて食事に合う」

といった声はもちろん、販売前の調査では92%の人がノンアルコールワインと気づかなかったほどの本格派。

セブンイレブンなど各コンビニのほか、全国のスーパーでも広く販売されているので、試しやすいノンアルコールワインです。

カルディ

【カプリース スパークリング ノンアルコールワイン 750ml】

画像出典:カルディ公式オンラインショップ

「カプリース スパークリング」は、100年以上続く伝統ある名門ワイナリーで造られているノンアルコールワインです。多くの有名ホテルやレストランで採用されています。

最先端の脱アルコール技術でアルコールのみを除去し、高級シャンパンの透明感や香り、風味がそのまま味わえるのが大きな魅力です。

通常のワインに比べてカロリーは1/3、保存料や添加物、香料といった人工物含まない体に優しいノンアルコールワインです。

カプリース スパークリングは、カルディ以外でも楽天市場やAmazonなどオンラインショップでも購入可能です。

カルディで見つからないときは、ぜひオンラインショップをチェックしてみてください。

成城石井

【ネオブュル ヴィンテンス・メルロー 750ml】

画像出典:成城石井公式オンラインショップ

「ネオブュル ヴィンテンス・メルロー」は、ベルギー産のノンアルコールワインです。上質のブドウで造ったワインを独自の低温厚蒸留することで、風味はそのままのノンアルコールワインに仕上げました。

グラスに注ぐと、本物の赤ワインと見間違うほど。味わいはやや辛口、ンニンの渋みも感じられフルーティーな飲み口が魅力です。アルコール度数は0%ながら、本格的なワインの風味を味わえます。

ヨーロッパでは冬に好んで飲まれているホットワイン(グリューワイン)にもぴったりの1本です。

ネオブュル ヴィンテンス・メルローは、成城石井のほか、リカーショップやオンライン通販でも広く販売されているので、「近くに成城石井がない」という方でも気軽にお試しいただけます。

お酒にすぐ酔う方には低アルコールワインもおすすめ

「アルコールに弱いけど、ノンアルコールでは物足りない」
「少しくらいアルコールで酔いたい」

お酒に酔いやすい方は、低アルコールワインはいかがでしょうか?低アルコールワインは、アルコール度数が通常のワインより低く、12%未満です。

ここでは、神秘的な紫色が魅力的な白ワイン「パープルフレイム」をご紹介します。

パープルフレイムは、オーストラリアで生まれました。不思議な紫色をしていますが、マスカット100%の甘口白ワインです。

「紫色なんて人口着色料を使っているんじゃないの?」と心配される方もいらっしゃるでしょう。

パープルフレイムの紫色は、酸化防止剤代わりに使われているチョウマメという植物の色素です。

酸化防止剤のほかパープルフレイムには、着色料や香料、甘味料など、人工的な添加物は使用されていないので、健康を気遣っている方でも安心してお飲みいただけます。

味わいは甘口でフルーティー、マスカットの爽やかさが広がります。アルコール度数は6.5%なので、アルコールの刺激が苦手な方にもおすすめです。

まとめ

ノンアルコールワインは、通常のワインからアルコールを除去した飲み物です。

ノンアルコールワインの作り方には2通りありました。

  • 通常のワインを造ってからアルコールを抜く:脱アルコール製法
  • 通常のワインを造る過程でアルコール生成を抑制する:非発酵法

脱アルコール製法と非発酵法どちらの製造方法でも、ワインの風味を残しながらアルコール分のないワインを造れます。

ノンアルコールワインはアルコールが入っていないので、通常のワインよりも健康面へのいい効果が多いです。コンビニやスーパーなど身近なところで購入できますので、ぜひ気軽に試してみてください。

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