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食欲の秋にふさわしいワイン│季節の味覚と味わう最高のペアリング
「芸術の秋」「読書の秋」「スポーツの秋」
秋は何をするのにもいい季節です。
なかでもとくに「食欲の秋」ははずせませんよね。
秋は多くの食べ物が美味しい時期を迎えます。もちろん、ワインも例外ではありません。
本記事では、秋の味覚とペアリングするワインや、ぜひ飲んでいただきたいワインについて詳しくご紹介していきます。
食欲の秋を存分に楽しみたい方は必見です。
逃さないで!秋はワインの美味しい時期
秋がワインの美味しい時期なのは、2つの理由があります。
- ぶどうが旬を迎え、新酒が味わえる
- 涼しくなり、ワインとの時間を過ごしやすくなる
ワインの原料となるぶどうは、夏から秋にかけて収穫されます。旬を迎えた果実から造られた新酒が楽しめるのは、まさに秋だけの特別な楽しみなのです。
とくに、日本では毎年11月中旬に解禁されるボジョレー・ヌーボーが人気ですよね。
また、秋は気候が過ごしやすくなります。夜風に当たりながら、熟成されたワインにゆったりと舌つづみを打つのも醍醐味です。
夏の熱帯夜にキンキンに冷えたビールを喉に流し込むのもいいでしょう。
しかし、ワインの複雑な味わいや香り、ストーリーに思いをはせながら秋の夜長を過ごすのは最高のひとときになります。
ワインは1年中飲めるといえど、秋のワインは別格です。
ぜひ、機会を逃さずに味わってください。
秋の味覚を使った料理とワインの食欲そそる絶品ペアリング7選
秋に旬を迎える味覚は大変豊富です。
そのなかでも注目度の高い7つの食材を使った料理と、ペアリングに向いているワインの種類をご紹介します。
【秋の食材7選】
- サンマ
- 鮭
- 松茸
- サツマイモ
- 秋ナス
- 栗
- 梨
秋にだけ味わえる絶品ペアリングを楽しみましょう。
【秋の味覚とワイン①】サンマ
料理 | サンマの刺身 |
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ワイン | ・コクのある白ワイン ・ライトボディの赤ワイン |
サンマは秋刀魚という漢字があてられているほど、秋は脂がのっていて絶品です。
サンマに豊富に含まれているDHAやEPAは血液をサラサラにしたり能を活性化させたりするなど、体に嬉しい効果もたくさんあります。
サンマの栄養を余すところなく食べ尽くすなら、シンプルに刺身が一番です。
魚には白ワインを合わせるのが定石。ただし、秋のサンマのように脂みやうまみのしっかりした魚にはワインの味もコクのあるタイプがおすすめです。
白ワインを選ぶのが難しいなら、ライトボディの赤ワインを合わせるといいでしょう。
【秋の味覚とワイン②】鮭
料理 | ちゃんちゃん焼き |
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ワイン | ・オレンジワイン ・軽めの赤ワイン ・辛口ロゼワイン |
9月頃から獲れる鮭をとくに秋鮭といいます。秋鮭は、産卵前のため身が引き締まって脂分が控えめなため、さっぱりとした味わいなのが特徴です。
鮭は、お寿司屋さんなどで見かけるサーモンとは異なりアニサキスなどの寄生虫がいるため、原則として生食できません。
鮭に火を通す料理なら、北海道の郷土料理で有名なちゃんちゃん焼きがおすすめです。たくさんの具材を味噌と炒めるちゃんちゃん焼きは、ほかの秋の味覚も一度に楽しめます。
ちゃんちゃん焼きとペアリングするワインは、味噌や醤油味わいや具材のうまみに負けないことが大切です。
ほんのりと柑橘系を感じるオレンジワインや、フルーティーで軽めの赤ワインがよく合います。果実味がありながらもキリっと辛口のロゼワインも相性抜群です。
【秋の味覚とワイン③】松茸
料理 | 焼き松茸 |
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ワイン | ビンテージワイン(赤でも白でもOK) |
しめじやしいたけ、マイタケなど秋に旬を迎えるきのこは多くありますが、なかでも松茸は日本の秋を代表する味覚の一つです。
松茸といえば、ほかのきのことは比較にならないほどの香りの高さが特徴。
ワインは香りを楽しむお酒でもあるので、「松茸とはケンカしてしまうのでは?」と心配になる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ワインには「きのこのような香り」という表現があるとおり、松茸とワインは好相性なのです。
松茸には、白はもちろん赤もよく合います。
ただし、きのこのような香りがするのは熟成されたワインなので、いずれもお値段は高めです。
シンプルな焼き松茸とビンテージワインで、リッチな雰囲気を楽しみましょう。
【秋の味覚とワイン④】サツマイモ
料理 | スイートポテト |
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ワイン | ・シャルドネなど王道白ワイン ・キレのいいスパークリングワイン ・デザートワイン |
サツマイモを使った秋の王道スイーツといえば、スイートポテト。茹でて甘味の増したサツマイモに生クリーム、卵、バター、グラニュー糖などを混ぜて焼き上げるだけなので、簡単に作れます。
サツマイモは品種が豊富で、スイートポテトに使うなら、粘り気と甘味の強い安納芋やべにはるかがおすすめです。
しっとり甘いスイートポテトには、シャルドネなどのしっかり王道白ワインやキレのいいスパークリングワインがよく合います。
また、甘い物好きの方ならデザートワイン(極甘口ワイン)と合わせて、「甘い物×甘い物=幸せ」の時間を楽しむのもいいでしょう。
【秋の味覚とワイン⑤】秋ナス
料理 | フンゲット |
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ワイン | ・コクのある白ワイン ・軽やかな赤ワイン ・軽やかなロゼワイン |
秋ナスはナスの品種ではなく、秋頃に収穫されるナスをいいます。秋のナスは水分を多く含んでいるため柔らかく、うまみや甘味が強いのが特徴です。
秋ナスのトロッとした食感と甘味を活かすなら、トマトソースを使ったフンゲットがおすすめです。
フンゲットは南ナポリの料理で、素揚げしたナスをトマトソースにからめるだけで簡単に作れます。
秋ナスのフンゲットは白・赤・ロゼ、比較的どのようなワインでも合わせやすいです。
白なら果実味とコクのあるタイプを選びましょう。赤・ロゼを合わせるなら、軽やかな味わいのものがとくに相性抜群です。
【秋の味覚とワイン⑥】栗
料理 | 栗のリゾット |
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ワイン | ・爽やかな酸味の白ワイン ・辛口赤ワイン |
栗といえば栗ご飯を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?栗ご飯は秋には欠かせない味覚です。お米とワインのペアリングは難しいので、チーズでワンクッション置いてリゾットにしましょう。
リゾットに使うチーズは「イタリアチーズの王様」と呼ばれるほど人気の高いパルミジャーノ・レッジャーノ。パルミジャーノ・レッジャーノは塩味が強く、爽やかな酸味ある白ワインや辛口赤ワインと相性抜群です。
栗のほのかな甘みとチーズの塩味のバランスのよいリゾットとワインのペアリングは、最高のマリアージュを楽しめます。
パルミジャーノ・レッジャーノが手に入らないときは、粉チーズにも使用されているパルメザンチーズで代用可能です。
【秋の味覚とワイン⑦】梨
料理 | 生ハム梨 |
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ワイン | ・フルーティーな白ワイン ・ロゼワイン ・スパークリングワイン ・ライトボディの赤ワイン |
梨はシャキシャキとした歯ごたえや爽やかな甘味が人気の果物です。全体の90%が水分で非常にみずみずしく、10度前後にまで冷やすといっそう甘味を感じられます。
梨はそのままでも美味しいところ、あえて生ハム梨にして楽しみましょう。
作り方は簡単!生ハムメロンのようにカットした梨を生ハムで巻くだけ。
「梨と生ハム?」と驚かれるかもしれませんが、生ハムは桃やイチジク、マンゴーなどともよく合います。
ペアリングするワインは、フルーティーな果実味のある白ワインやロゼワイン、スパークリングワイン。赤ワインで合わせるならライトボディのものを選びましょう。
秋と味覚と一緒に味わいたいおすすめワイン3選
ワインは種類やタイプ、スタイルが豊富です。
しかし、秋の味覚に合わせられるワインがわかっても、以下のようなお悩みが解消されていない方もいらっしゃるでしょう。
「具体的にワインの銘柄を知りたい」
「自分でワインを選ぶ自信がない」
秋の味覚に合わせていただきたいワイン銘柄を3つご紹介します。
モンテス・アルファ・シャルドネ
タイプ | 白ワイン |
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原産国 | チリ |
ワイナリー | モンテス |
ブドウ品種 | シャルドネ |
スタイル | 辛口 |
アルコール度数 | 14.5% |
モンテス・アルファ・シャルドネは、豊かな果実味が特徴の濃厚なアロマや味わいが楽しめる白ワインです。
フルーティーななかに柔らかな酸味が感じられ、「酸味は少し苦手」という方でも抵抗なく味わえます。
クリームソースを使用した料理や魚介と合わせやすいので、サンマの刺身や栗のリゾットと相性抜群!スイートポテトなどのスイーツと合わせてもおいしく味わえます。
ヴィーニャ・エスメラルダ ロゼ
タイプ | ロゼワイン |
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原産国 | スペイン |
ワイナリー | トーレス |
ブドウ品種 | ガルナッチャ |
スタイル | 辛口 |
アルコール度数 | 12.5% |
ヴィーニャ・エスメラルダ ロゼの生産者のトーレスは、「世界で最も称賛されるワインブランド」に選ばれたこともある名門ワイナリーです。
ヴィーニャ・エスメラルダ ロゼはスペイン原産のガルナッチャを100%のロゼワインで、美しい夕焼け色が特徴。ボディはミディアムで、爽やかな酸味と果実味が感じられます。
合わせる食事を選ばないフードライクなワインなので、秋の味覚のペアリングにもってこいのワインです。
シャトー ラグランジュ2003
タイプ | 赤ワイン |
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原産国 | フランス |
ワイナリー | シャトー・ラグランジュ |
ブドウ品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン 、 メルロー 、プティ・ヴェルド |
スタイル | やや辛口、ミディアム |
アルコール度数 | 13% |
シャトー・ラグランジュは、近年非常に評価をあげている生産者の一つです。
2003年は8月に異常な高温が続いた年で、フランス全土で数千人の死者が出たほどでした。猛暑の影響で、2003年のフランスのワインは果実味が強く酸味が穏やかな傾向があります。
シャトーラグランジュ2003も気候の影響を受け、ミディアムボディであるものの深い果実味のあるふくよかな2003年のヴィンテージらしい赤ワインです。
シャトーラグランジュ2003の飲み頃は2011~2028年といわれており、今がまさに飲み頃。秋の味覚松茸と合わせて、リッチな気分に浸るのはいかがでしょうか。
まるで秋の夕暮れ!紫の白ワイン「Purple Reign」
タイプ | 白ワイン |
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原産国 | オーストラリア |
ワイナリー | マステンゴ |
ブドウ品種 | セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ |
スタイル | 辛口 |
アルコール度数 | 12% |
妖艶な紫色のワイン「Purple Reign(パープルレイン)」は、セミヨンやソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネを使った王道の白ワインです。
グラスに注いでまず感じるのは、爽やかで草原のような香り。フルーティーながらすっきりとした飲み口なので、料理やスイーツと一緒に飲みやすいです。
「紫色って体に悪いのでは?」と不安になる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、Purple Reignは、無農薬や科学添加物の無使用にとことんこだわったオーガニックワインです。
紫の秘密は、チョウマメの植物由来の色素。抗酸化作用の高いチョウマメを酸化防止剤の代わりに使用したところ、白ワインが偶然美しい紫色に染まりました。
秋の夕暮れに似た紫ワインと一緒に秋の味覚を堪能しましょう。
深まる秋にふさわしい赤ワイン「Free Reign」
タイプ | 赤ワイン |
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原産国 | オーストラリア |
ワイナリー | マステンゴ |
ブドウ品種 | シラーズ 、カベルネ・ソーヴィニヨン |
スタイル | ミディアム |
アルコール度数 | 14% |
Free Reignは、大人気のPurple reign(パープルレイン)の姉妹品として2024年10月にリリースされました。ボタニカル抗酸化物質を酸化防止に使用しているオーガニックワインです。
手間をかけて育てた有機栽培のぶどうを手摘みで収穫したり、果汁の風味を最大限に活かせるよう伝統的なバスケットプレスを採用したりするなど、クオリティの高さを徹底追求して造られています。
味わいは柔らかなベリーの風味とともにスパイシーさ、細かいタンニンが感じられるのが特徴。重すぎない赤ワインなので、肉や魚、果物、きのこどんな食材にも合わせやすいです。
Free Reignは10~15年ほど熟成できます。今すぐ飲むのもいいですが、じっくり熟成を待つのも、楽しみの一つです。
秋の夜長のおともにFree Reignはいかがでしょうか?
おわりに
秋はぶどうが旬を迎える時期。ぶどうが原材料のワインも美味しくなります。
サンマや松茸、サツマイモなど、秋の旬の味覚と合わせて、素敵なマリアージュを楽しみましょう。