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シャンパン・スパークリングワインのアルコール度数は高い?失敗しない飲み方を解説

健康・美容豆知識

シャンパンやスパークリングワインを飲んで「酔いが回りやすい」「いつもより酔ってしまった」という経験をされた経験はありませんか?

シャンパンやスパークリングワインは、お祝い事やパーティーなど、華やかな場面で飲むケースが多く、ついつい飲むペースが早くなりがちです。

しかし、シャンパンやスパークリングワインが酔いやすいのは、飲むペースだけはなくアルコールや泡(炭酸)も大きく関係しています。

本記事では、シャンパンやスパークリングワインのアルコール度数や悪酔いしないための飲み方のコツを詳しく解説していきます。

シャンパンやスパークリングワインで失敗をしたくない!という方はぜひ最後までお読みください。

シャンパンとスパークリングワインのアルコール度数

スパークリングワインとシャンパンは「泡」という共通点があります。というのも、シャンパンは、スパークリングワインの一種だからです。

仲間といえど、シャンパンとスパークリングワインのアルコール度数は異なります。

シャンパン

シャンパンのアルコール度数は11%以上とAOC法で定められています。

AOCとは、「アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ(Appellation d’Origine Contrôlée)」のことで、フランスのワインの生産地の保護や品質保証をする制度です。日本語では「原産地統制呼称制度」と訳します。

スパークリングワインが「シャンパン」と呼ばれるには、AOCの厳しい基準をクリアする必要があるのです。

シャンパンは条件が厳しい

先にお伝えしたとおり、シャンパンには厳しい条件があります。

 条件
アルコール度数11%以上
土地フランスのシャンパーニュ地方
ブドウ品種・シャルドネ ・ピノ・ノワール ・ピノ・ムニエ ・ピノ・グリ ・ピノ・ブラン ・アルバンヌ ・プティ・メリエ ・ヴォルティス(2018年より実験的に認可)
製造方式瓶内二次発酵方式(トラディショナル方式)

シャンパンと認められるにはアルコール度数だけでなく、決まった土地で厳選されたぶどう品種を特定の方法で作り上げなければならないのです。

条件から一つでも外れているものは、すべてスパークリングワインと呼ばれます。

シャンパンに赤はない

シャンパンに赤は存在しません。

ワインは基本的に「白ワインは白ブドウ」「赤ワインは黒ブドウ」から作られます。

シャンパンにおもに使われるブドウ品種は、シャルドネと、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの3種類です。

  • 白ブドウ:シャルドネ
  • 黒ブドウ:ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ

シャンパンの原料になる黒ブドウだけ使えば、赤ワインができそうですよね。黒ブドウを使っても白になるのは、シャンパンの製造過程に秘密があるのです。

シャンパンは、果汁を絞る前に果皮を極力取り除きます。黒ブドウでも、果実や果汁は白(透明)のため、シャンパンも色がつきません。

シャンパンは、黒ブドウの果皮の色が混ざらないように作られるので、赤が存在しないのです。

スパークリングワイン

スパークリングワインは、シャンパンを含む「泡」の入ったワイン全般を指します。

スパークリングワインのアルコール度数、アルコール度数が3%程度と低いものから14%と少し高めのものなど幅広いです。

しかし、平均的には10~12%程度のものが多く生産されています。

ワインのアルコール度数の目安は12%といわれているので、スパークリングワインのアルコール度数はやや低めです。

また、シャンパンは、アルコール度数が11%以上と定められていることから、スパークリングワインの中でもアルコール度数が高めといえるでしょう。

シャンパン・スパークリングワインはほかのお酒より酔いやすい気がするのはなぜ?

シャンパンやスパークリングワインを飲むと、「なぜか酔っぱらってしまう」「酔うペースが速い」ような気がしませんか?

シャンパンやスパークリングワインが酔いやすく感じる原因は大きく2つです。

  • アルコール
  • 炭酸

他のお酒の平均的なアルコール度数を比較してみましょう。

  • ビール:5%
  • ワイン:約13~14%
  • 日本酒:約15~17%
  • 焼酎:約20~25%
  • ウィスキー:約40%~

同じ炭酸の入っているビールはアルコ―ル度数が約5%なので、シャンパンやスパークリングワインの約2分の1。

同じ量を飲むと、シャンパンやスパークリングワインのほうがアルコールを多く摂取することになります。

たくさんアルコールを摂取すれば、酔っ払うのは当然です。

また、炭酸は胃の運動を刺激し、アルコールの吸収を早める効果があります。

シャンパンやスパークリングワインのガス圧は、ビールの2倍ほどです。ビールの2倍の速さで、アルコールが体内に吸収されます。

単純計算でいうと、シャンパンやスパークリングワインの酔いやすさは、ビールの4倍といえるでしょう。

シャンパンやスパークリングワインの飲みやすさに騙されて、ほかのお酒と同じように飲んでいるとすっかり酔っ払いになってしまうのです。

シャンパン・スパークリングワインを飲むときの4つのポイント

お酒好きの中には、シャンパンやスパークリングワインを飲み過ぎて苦い思い出のある方も多いでしょう。

シャンパンやスパークリングワインを飲むときのポイントを4つご紹介します。

  • ゆっくり飲む
  • 空腹を避ける
  • チェイサーを用意する
  • 適量を守る

シャンパンやスパークリングワインを飲むと、炭酸によってアルコールの吸収を促進されることから酔いやすいです。 酔っ払い過ぎや二日酔いで失敗しないために、ぜひポイントを知ってください。

ポイント①ゆっくり飲む

どのようなお酒にも共通していえることですが、お酒はたくさん飲めるから「スゴイ!」「エライ!」ということはありません。

シャンパンやスパークリングワインも、ゆっくりと自分のペースで美味しく味わうようにしましょう。

繰り返しお伝えしているとおり、シャンパンやスパークリングワインの炭酸は、アルコール吸収を促進する働きがあります。

シャンパンやスパークリングワインは、お祝い事やイベントといった気持ちが高揚する場面に多く登場するため、盛り上がってついつい飲むペースも早くなりがち。

ハイペースで飲んでしまうと「あれ?酔ったかも」と感じる頃には泥酔する量のアルコールを摂取している恐れもあります。

シャンパンやスパークリングワインを飲むときは、雰囲気や周りのペースに流されずにゆっくりと味わいながら楽しみましょう。

ポイント②空腹を避ける

空腹の状態でお酒を飲むと、胃や小腸からのアルコール吸収が早くなります。さらに血中アルコール濃度が一気に上昇するため、急に酔いが回りやすいです。

シャンパンやスパークリングワインを飲むときは、空腹時を避けて一緒に食事を摂るようにしましょう。

軽食やおつまみなど簡単な物を食べるだけで悪酔いを防げます。

「オイルファースト」をご存じでしょうか?二日酔いを防ぐためのおつまみのルールです。油には、胃の出口を閉めて胃の中をかきまぜる働きがあります。

つまり、胃や小腸からアルコールを吸収しにくくなるのです。

シャンパンやスパークリングワインなどのお酒を飲むときは、最初にカルパッチョやポテトサラダといった油を含んだおつまみを食べてみてください。悪酔い・二日酔いを防げるはずです。

ポイント③チェイサーを用意する

シャンパンやスパークリングワインを飲むときは、チェイサーを用意しましょう。

チェイサーとは「飲んでいるメインで飲んでいるお酒よりもアルコール度数の低い飲み物のこと」です。

アルコールの分解には、大量の水を必要とします。シャンパンやスパークリングワインと一緒にチェイサーを飲むようにすると、体への負担を軽減できるのです。

とはいえ、シャンパンやスパークリングワインよりアルコール度数の低いお酒をチェイサーにすると、体内に少しずつアルコールを蓄積してしまいます。

チェイサーは、メインのお酒よりアルコール度数の低い飲み物すべてを指しますが、水やお茶、ジュースなどノンアルコール飲料を選ぶようにしましょう。

ポイント④適量を守る

シャンパンやスパークリングワインを飲む最大のコツは、なによりも「適量を守る」ことです。

お酒には、「悪酔いする」「健康を害する」というイメージがあります。しかし、血行促進やストレス緩和など、いい効果もたくさんあるのです。

適切な量を守って楽しくお酒を楽しみましょう。

適切な量に関しては、後ほど詳しく解説します。

シャンパン・スパークリングワインを飲む適量は?

厚生労働省の公開しているデータによると、1日の適正なアルコール摂取量は20gです。

純アルコール量は以下のように計算されます。
お酒の量(ml)×アルコール度数/100×0.8(アルコール比重)=純アルコール量(g)

たとえば、アルコール度数11%のシャンパンを1日何杯まで飲めるか、公式にあてはめて計算してみると約230ml。ワイングラス1杯は約120mlなので、適正量は約1.5~2杯程度です。

おもなお酒の適正量をまとめました。

お酒の種類適正量
ビール500ml
日本酒1合
ウイスキー60ml
焼酎100ml

大好きなお酒と末永く付き合っていくために、お酒の適正量を守って健康に配慮するようにしましょう。

お祝いやパーティーにおすすめしたいシャンパン・スパークリングワイン

シャンパンやスパークリングワインといえば、やはりお祝い事やイベント!お家や持ち寄りパーティーとなると、どのような物を用意したらいいか迷いませんか?

ここでは、華やかな空間にふさわしいシャンパンやスパークリングワインをご紹介します。

ポル・ロジェ・ブリュット・レゼルヴ:英国王室に愛されるメゾン

画像出典:楽天市場
生産者ポル・ロジェ
生産地フランス・シャンパーニュ
品種ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエ
テイスト辛口
タイプ泡、白、ミディアムボディ
アルコール度数12%

ポル・ロジェ・ブリュット・レゼルヴの生産者は、1949設立の老舗メゾン。造り出す格調高いシャンパンは英国王室に愛されるなど、国際的に高い評価を得ています。

ポル・ロジェ・ブリュット・レゼルヴは、シャンパンの本質ともいえるスタンダード・キュベ。繊細で豊かな泡立ちとアプリコットやはちみつを凝縮したような味わいが特徴です。

フェリスタス プレミアム スパークリングワイン:金箔が華やか 200

画像出典:楽天市場
生産者フェリスタス
生産地ドイツ
品種リースリングミュラートゥルガウ
テイスト辛口
タイプ泡、白、ミディアムボディ
アルコール度数13%

フェリスタス プレミアム スパークリングワインは見るからに華やかなスパークリングワイン。ゴールドに輝いているのは、22カラットの金箔です。

ドイツでは「黄金を飲むのは健康にいい」という言い伝えがあります。フェリスタス プレミアム スパークリングワインは、飲む人の健康と幸福への願いを込めて造られました。

マスカットのような爽やかな果実の風味と、クリーミーな泡立ちが魅力の1本です。

ペリエ ジュエ ブラソン・ロゼ

画像出典:楽天市場
生産者ペリエ ジュエ
生産地フランス・シャンパーニュ
品種シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ
テイスト辛口
タイプ泡、ロゼ、ミディアムボディ
アルコール度数12%

ペリエ ジュエ ブラソン・ロゼは希少なロゼのシャンパン。かすかなオレンジの色調の混ざった美しいピンク色が特徴です。

ラズベリーやストロベリーなどの赤い果実の香りと豊かに広がるしっかりとした味わいが魅力!フレッシュさと力強さの両方が味わえます。

パープルレインスパークリング

生産者マッステンゴ
生産地オーストラリア
品種セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ
テイスト辛口
タイプ泡、白、ミディアムボディ
アルコール度数12%

「パープルレインスパークリング」は世界初の紫ワインとして、2020年にリリースされたパープルレインの世界初の紫ワインのスパークリングバージョンです。

味わいはグレープフルーツのような爽やかな味わいで、余韻にハーブのアロマが香ります。

白のスパークリングワインとは思えない紫の色調は、ぶどう果皮の色ではなくチョウマメという植物由来のもの。チョウマメは抗酸化作用があり、酸化防止剤の使用を最小限にできるメリットがあります。

美しい紫のスパークリングワインで大切な人たちと乾杯しませんか?

パープルレインスパークリングは小さなワイナリーで生産されているため、品切れになることもしばしば・・・。

気になる方はぜひ公式オンラインショップをチェックしてみてください。

まとめ

シャンパンはスパークリングワインの1種です。スパークリングワインは3~14%とアルコール度数の幅が広いいっぽう、シャンパンは11%以上と厳格に決められています。

シャンパンやスパークリングワインは、炭酸の働きによって体内にアルコールを吸収しやすいです。

悪酔いしないために、ノンアルコールの飲み物とおつまみを用意し、自分のペースを守りながらゆっくりと味わいましょう。

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