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ワインのコルク栓の開け方を解説!失敗しないコツや代用品も紹介!
「ワインを失敗せずにカッコよく開けたい!」
ワインというとスタイリッシュで大人なイメージ。せっかく飲むなら、所作やマナーもスマートに合わせたいものです。
今回はワインのコルク栓の開け方を徹底解説します!最後まで読めば、どんな場面でもうまく開栓できるようになるはずです。
【道具別】失敗しないコルク栓の開け方
失敗せずにワインを開けるには、専用の道具を使うことがベストです。代表的なものにオープナーやソムリエナイフがあります。
オープナーを使う
オープナーには様々な種類があり、その中でもスクリューが付いたタイプが主流です。
【ワインオープナーの使い方】
- フィルムを剥がす
- コルクにスクリューを入れる
- 回し続けて抜く
フィルムを剥がしたら、コルクの中央へ垂直に差し込みましょう。オープナーを時計回りに回転させると、コルクが徐々に抜けていきます。
オープナーの中でもT字型やスクリューブルは、抜けるまで自身の力で回し続けるタイプです。一方でウィング式の場合は、てこの原理を利用して引き抜きます。
種類によってコルクを抜く工程での便利さが異なりますが、スクリューが付いたオープナーであれば基本的な工程は同じです。
ソムリエナイフを使う
ソムリエナイフとはワインオープナーの一つで、スクリューに加えてフィルムを剥がす用のナイフが一体になっています。
レストランなどでソムリエが使いやすく折りたためるようになっているので、持ち運びにも便利です。
【ソムリエナイフの使い方】
- フィルムに切れ目を入れる
- フィルムを剥がす
- コルクにスクリューを入れる
- 引き抜く
まずはナイフ部分で、フィルムに奥から手前に1周切り込みを入れましょう。聞き手の親指でボトル上部を固定して行うのがポイントです。ナイフの角度は斜め45度上向きにすると上手く切れます。
フィルムに1周切り込みを入れたら、次に垂直にも切り込みを入れてください。それぞれが交差したフィルムの切れ目から刃先を入れて、上方向に引っ張るように剥がします。
フィルムを剥がしたら、先端がまっすぐになるように差し込みましょう。しっかりと刺さったら支点部分をボトルにひっかけます。てこの原理で引き抜くイメージでコルクを引き上げ、最終的には手で抜いて開栓完了です。
スパークリングワインのコルク栓の開け方
スパークリングワインを開ける際は、手で開けるのが一般的です。
- フィルムを手で剥がす
- コルクの上からナプキンをかぶせ、押さえた状態で留め金を外していく
- ナプキンの上からコルクを押さえ、ボトルの底を回して抜く
通常のワインとの大きな違いは、ガス圧で栓が飛んだり泡が吹きこぼれたりするリスクがあることです。
失敗を防ぐためには、以下の3つのポイントをおさえておきましょう。
- よく冷やしておく
- 瓶をゆらさずに慎重に取り扱う
- コルクを抜き切る最後には、ボトルを傾けて隙間からガスを逃がす
コルクを抜き切る最後まで少しずつ丁寧に抜いていくようにしましょう。
コルク以外の栓の開け方
ワインの栓はコルク以外に、手で簡単に開けられるタイプや瓶の栓など種類が多様です。
- 蝋キャップ
- スクリューキャップ
- ガラス栓
代表的な栓の開け方を解説します。
蝋キャップの開け方
蝋キャップとは「コルクで栓の上を蝋で覆っているタイプの栓」です。コルクを蝋で覆っているだけなので、通常のコルク栓と開け方は変わりません。
【手順】
- 蝋キャップの上から直接スクリューを差し込む
- 時計回りに差し込んでいきコルクを抜く
蝋キャップはコルクの上に蝋があるため、開けるときに力がいります。最後まで力を入れ続けるT字型やスクリューブルよりも、てこの原理を利用できるウィング式やソムリエナイフのほうが使いやすいです。
スクリューキャップの開け方
スクリューキャップは手で回して開けるタイプなので、ワインの栓の中で一番簡単に開けられるタイプです。
【手順】
- キャップ部分の点線のミシン目から下の部分を握り固定する
- もう一方の手でボトルの下の部分を持って、ボトル側を回して開栓する
- カチッと音がなったらミシン目が切れるので、水平にして手で回して開ける
キャップではなくボトル側を回して開栓するのがポイントです。手順をしっかり守ることで空転やすっぽ抜けを防げます。
ガラス栓の開け方
ガラス栓タイプはオープナーを使わなくても手で開栓できます。
【手順】
- ナイフなどでフィルムを剥がす
- 両手で覆うようにボトルの上部を持ち、ガラス栓を親指で下から上に押し上げる
- 持ち上がったら手で外す
片手でガラス栓を握って力任せで開けようとすると、上手く開かなかったりボトルが倒れたりする恐れがあります。しっかりボトルを固定して親指で持ち上げるようにして開栓しましょう。
ワインオープナーの代用品と使い方
久々にワインを飲もうと思ったら「ワインオープナーが見当たらない」「壊れていた」なんてこともあるかもしれません。
そのようなときでも大丈夫!どこの家庭にあるもので、オープナーの代わりに使えるものがあります。多少コツはいる方法もありますが、オープナーがなくて困ったときにはぜひやってみてください。
フォークやナイフで開ける
小さめのフォークやナイフを差し込み、回しながら引き抜いてみましょう。コルクに対して少し斜めに、深く差し込むことがポイントです。
一度刺したらゆっくりと慎重に回して抜くようにしましょう。強引に引き抜くとコルクがボロボロになってしまったりフォークやナイフが曲がってしまったりする恐れがあります。
ハサミで開ける
小さめのハサミを利用して開ける方法もあります。
コルクにハサミの片方の刃先だけを差し込み、取っ手部分を回して引き抜きましょう。フォークやナイフと同様にコルクがボロボロになるリスクがあるので、ゆっくりと引き抜くことが重要です。
スプーンで開ける
スプーンで開ける場合は、柄の先端が細く尖っているスプーンが理想的です。
スプーンがぐらつかないように握り、柄の先端がコルクと垂直になるように刺していきます。漢字の「一」を書くように、前後にギコギコと差し込んでいくのがポイントです。
柄が貫通するまで差し込んだら、スプーンのすくう部分を持って90度に回転させましょう。最後にゆっくりとスプーンを引っ張り上げると、コルクが抜けていきます。
ネジやドライバーで開ける
ネジはオープナーに近い方法でコルクを開けられます。ネジは3㎝以上の長めのものを使用すると、しっかりと固定されて抜けやすいです。
ドライバーを使ってネジを回し入れ、ネジがぐらつかないことを確認したらコルクごとネジを引き抜きます。引き抜くときは、素手よりはペンチを利用すると上手く引き抜けるでしょう。
コルクが折れた場合の対処法
開栓時にコルクが折れてしまうことがあります。オープナーを引き抜く際にしっかりと固定されていなかったり、スクリューを何度も刺したり抜いたりすることが主な原因です。
コルクが折れてしまった場合の対処法は3つあります。
- スクリューを斜めに差し、瓶のふちに押し付けるように引き抜く
- 2枚刃タイプのオープナーを使用する
- 瓶内に押し込んでしまう
コルクが半分程度残っている状態であれば、スクリューを斜めに差し込んでみましょう。瓶のふちに押し付けるように力を加え、ゆっくりと引き上げていけば抜ける可能性があります。
また2枚刃タイプのオープナーも有効です。ボトルとコルクの隙間に2枚の刃を対極に差し込み、コルクを挟むようにして引き抜きます。
コルクが少ししか残っていない場合は、おもいきってコルクを瓶内に押し込んでしまいましょう。ただしコルクのカスも一緒に入り込むので、押し込んだらワインを茶こしなどでこして別の容器に移し替えてください。
まとめ
ワインオープナーを適切に使用すれば、失敗せずに開けられます。オープナーが無い場合でも自宅にあるナイフやフォーク、ハサミなどで代用可能です。
万が一コルクが折れてしまっても、斜めにスクリューを差し込んだり2枚刃のオープナーを使用すれば対処できる可能性があります。
失敗せずにコルクを開けて、素敵なワインライフを楽しんでくださいね。