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ワインの上手な注ぎ方を知ろう!気を付けるポイントやNG行動も紹介
ワインを複数名で楽しむときに、「ワインを格好よく注ぎたい」「ワインを注ぐ優先順位はあるのかな」と感じた経験がありませんか?
本記事では、ワインをスマートに注ぐために役立つ知識を幅広く紹介いたします。
基本のワインの注ぎ方
さっそく基本のワインの注ぎ方を紹介します。
- ボトルの底を持ち、注ぐ相手に見えるようにラベルを向ける
- ワイングラスにワインを1/3程度注ぎ入れる
- 注ぎ終わったらワインがこぼれないようにひねりながらボトルをおこす
- ボトルやグラスを汚した場合は、ナプキンでそっとふき取る
正しい注ぎ方を意識して、格好よくワインを注ぎましょう!
ワインをこぼしてしまう場合もあるかもしれませんが、ナプキンでさっと拭けば問題ありません。
安心して挑戦してみてくださいね。
ワインボトルの正しい持ち方
ワインボトルの正しい持ち方を確認してみましょう。
ワインボトルは基本的に片手で持ちます。ただし、量が多いときやボトルが太くて持ちづらい場合は両手で持ってOKです。
片手で持つ場合 | 1.ボトルの底のくぼみに親指を入れる 2.他の4本の指で瓶底を挟むようにもつ 3.手のひらで瓶底を覆う 4.5本の指でボトル下部を包み込むように持つ |
両手で持つ場合 | 1.片手持ちと同様に瓶底を覆うように持つ 2.もう片方の手でボトルネックを支えるように持つ |
片手と両手のどちらの方法でも注げるようになると、重さや瓶の太さに合わせて使い分けられるので便利です。
ぜひ、どちらの持ち方も挑戦してみてくださいね!
ワインを注ぐときに気を付けるポイント
ワインを注ぐときに気を付けるべきポイントを紹介します。ワインは、スマートに美味しい状態のワインを注ぐのが重要です。
とくに、フォーマルな場でワインを飲む機会が多い方は、ポイントをおさえておくととても重宝します。
ワインを注ぐポイント①:注ぐ順番はレディーファースト・年功序列
ワインを注ぐときの正しい順番はレディーファーストを最優先し、次に年功序列を意識します。もし同性が複数名いる場合は、年上の方から注いでいきます。
- 年功序列を意識しながらまずは女性全員に注ぐ
- 次に男性も同様に年上の方から注いでいく
- 最後に自分に注ぐ
とはいえ、日本のビジネスシーンでは難しい場合もあります。
たとえば、ホスト側が女性でもてなされる側が男性の場合は、男性から先に注いで問題ありません。
基本はレディーファーストですが、こだわりすぎずに臨機応変に対応することも大切です。
ワインを注ぐポイント②:ナプキンを用意しておく
注ぐ際にどんなに注意しても、こぼしてしまう場合もあります。こぼしたワインをさっとふき取れるナプキンを用意しておきましょう。
また、瓶の結露をふき取ったり、氷水で冷やしているワインを拭いたりするときにも重宝します。
ワインを注ぐときは、ナプキンも一緒に用意しておくのを忘れないようにしましょう!
ワインを注ぐポイント③:ワインを注ぐ量に注意する
ワインを注ぐ量はグラスの1/3程度を目安に注ぐようにしましょう。
ワイングラスは香りをグラス内に溜めて、ワインの複雑なアロマを楽しめるように造られています。
なみなみとワインを注ぐと、アロマが感じとりづらくなって美味しさが損なわれてしまいます。
グラスにワインを少量注ぎ、ゆっくりと香りと味わいを楽しむようにしてください。
とくに、白ワインは一度に注ぐとぬるくなるので、少量ずつ注いで冷たい状態をキープしましょう。
ワインを注ぐポイント④:スパークリングワインは2~3回に分けて注ぐ
スパークリングワインは吹きこぼれる可能性があるので、一気に注いではいけません。
スパークリングワインを注ぐと、ビールのように泡の層ができます。泡はすぐに消えるので、泡が落ち着いたら2回目以降を適量になるまで注ぎましょう。
勢いよく注ぐと炭酸が抜けてしまうので、ゆっくりと注ぎ入れるようにしてくださいね!
ワインを注ぐ・注がれるときのNG行動
ワインを注ぐ・注がれるときのNG行動は、つい無意識にやってしまいがちなことも多いです。
ご自身がマナー違反をしてないかチェックしてみてください。
NG行動①:自分でワインを注ぐ
ソムリエがいるような格式高いレストランでは、自分でワインを注ぐのはNGです。広いテーブルでワインを注ごうとすると、グラスや器を倒すなどのアクシデントにつながりかねません。
ワインはソムリエが注いでくれるので、自分たちで注ぐことはせずにお任せしましょう。
ソムリエが気が付いていない場合は、アイコンタクトや声がけをして注いでもらうようにしてください。
また、席の距離が近いビストロやダイニングなどのカジュアルな場では、セルフの場合もあります。
「フォーマルな場では自分で注がない」と覚えておくとよいでしょう。
NG行動②:注いでもらうときにグラスを持ち上げる
ワインを注いでもらうときに「注ぎやすいように」とグラスを持ち上げる方も多いですが、実はNG行動です。
グラスを持ち上げると不安定なところにワインを注ぎ入れなければならないため、こぼれてしまうリスクが高まります。
テーブルに置いたままの状態で注いでもらうようにしましょう。
相手に注ぎやすいように配慮したい場合は、さりげなくグラスを注ぎやすい位置に移動するとスマートです。
NG行動③:ワインの注ぎ口をグラスの縁にあてる
ワインを注ぐときに、注ぎ口をグラス縁にあてるのはNG行動。注ぎ口がグラス縁にあたると、割れたり倒したりするなど思わぬ事故につながります。
また、グラス縁は口を付ける部分なので、衛生面からも避けたほうがよいでしょう。
ワインを注ぐときはグラス縁から少し浮かせるようにして注いでくださいね。
NG行動④:女性にワインを注いでもらう
女性にワインを注いでもらうのは、NG行動です。ワインの本場フランスでは女性の手酌は”娼婦のすること”とされているからです。
とくにフォーマルな場や国際的な場で、女性にワインを注いでもらうのは避けましょう。
日本は女性の手酌がNGという概念は、フランスほど根強くありません。しかし、ワインボトルは意外と重たいので、事故防止やレディーファーストの観点からもソムリエや男性が注ぐほうがスマートです。
ワインの注ぎ方に関するよくある疑問をソムリエが解説
最後にワインの注ぎ方に関するよくある疑問をソムリエが解説します。
多くの方が「こんな時はどうすれば…?」と思うよくある疑問にお答えするので、ぜひチェックしてみてください。
ワインの注ぎ方の疑問①:注がれるワインを断るときはどうすればいいですか?
ワインを注いでもらうときに「もう飲めないのに、断り方が分からず注がれてしまった…」という経験はありませんか?
レストランでワインの提供を断るときは、ワイングラスの飲み口に蓋をするように手をかざすと「もう結構です」というサインになります。
声を出して断る必要が無いので、会話中に意思表示ができ便利です。「おかわり不要」のハンドサインをぜひ覚えておきましょう。
ワインの注ぎ方の疑問②:ワインを注ぎ足すタイミングに決まりはありますか?
フランスでは飲み干す前に注ぎ、アメリカやイギリスでは飲み干してから注ぎます。
日本ではワインを注ぎ足すタイミングに特別な決まりがないので、飲む人のペースに合わせて注ぎ足すとよいでしょう。
グラスが空になりそうな方がいたら注ぎ足し、そのタイミングで他にもワインが少なくなっている方にも注ぎ足してあげるとスマートですね。
ワインの注ぎ方の疑問③:ワインをこぼさず注ぐにはどうすればいいですか?
ワインを注いだあとに、ひねりながらボトルをおこすとこぼれにくくなります。しかし、ボトルの形状によっては、気を付けていてもこぼれやすい場合もあります。
こぼれた部分はナプキンでふきとれば問題ありません。とはいえフォーマルな場や結婚式など、ワインをこぼして衣装が汚れたりするのを確実に避けたい場合もあるでしょう。
確実にこぼすのを防ぎたい場合は、ワインをこぼさず注げるワイングッズ「ポワラー」や「ドロップストップ」を使用するのがおすすめです。
ワインを飲むときに便利なアイテム
最後にワインを飲むときに便利なワイングッズを紹介します。
ドロップストップ
『ドロップストップ 』はワインの液だれを防げるので、ワインを絶対にこぼしたくない方におすすめのグッズです。
シルバーのシートを筒状にしてワインの注ぎ口にはめるだけで簡単に使用できます。通常のポワラーと比べてサイズを調整できるので、瓶の形状を問わずさまざまなお酒に使用できます。
価格がリーズナブルかつコンパクト、使い捨てもできるのでアウトドアやイベントでの利用に便利です。
ワインエアレーターポアラー
『ワインエアレーターポアラー』は液だれ防止のポワラーとしての機能だけでなく、注いだ瞬間にワインをデキャンタ―ジュできる優れものです。
デキャンタ―ジュとは意図的にワインは空気に触れる技法です。ワインに空気が触れると香りが広がり、まろやかになります。
ワインをデキャンタ―ジュするのはコツや技術が必要です。しかし、ワインエアレーターポアラーを使えば、初心者でも簡単にデキャンタ―ジュしたワインが楽しめますよ。
定量 ワインポアラー
『定量 ワインポアラー』は注入器の中に鋼球が内蔵されており、一定の量を注ぐとストップする仕組みになっています。
もちろん、ワインポアラーなので、液だれも防止できる優れものです。ワインを平等な量で注げるため、大人数でワインを飲む場合やイベント、試飲会の際に便利ですよ。
ワインを注ぐ量がバラバラになってしまいがちな方は、試してみてはいかがでしょうか?
おわりに
ワインの正しい注ぎ方を紹介しました。「ソムリエのように格好よく注いでみたい」という方は、ぜひ試してみてください。
また、ワインを注ぐときには、意外にもたくさんのマナーやNG行動があります。
最初は難しく感じるかもしれませんが、カジュアルな場でのマナーは厳しくないので、少しづつ意識して改善していくのがおすすめです。
相手への思いやりを忘れず、「お互いに気持ちよくワインが楽しめる」ということを意識すると自然にマナーが身につくはずですよ。