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クリスマスケーキを食べるのは日本だけ!由来や海外事情をご紹介します

クリスマス

ハロウィンが終わると、街は一気にクリスマスムードに。

「クリスマスケーキ今年はどんなのにしようかな」
「プレゼントを選ばないと」
「クリスマスは仕事で忙しい」
「クリスマスは独りでゆっくり過ごそう」

クリスマスへの想いは人それぞれでしょう。

クリスマスといえば、クリスマスケーキを用意する人も多いはずです。しかし、実は「クリスマスケーキを食べる習慣」は世界で見るとマイナーだってご存じでしたか?

本記事では、クリスマスケーキの由来や海外の事情について詳しくご紹介します。クリスマスがマンネリ化してしまっている人は、ぜひ世界のクリスマスを参考にしてみてください。

クリスマスケーキを食べるのは日本だけの習慣

ハロウィンが終わると、今度は街には華やかなイルミネーションが溢れて、一気にクリスマスムードになりますね。

クリスマスといえば、たっぷりのイチゴで飾られたショートケーキ。パティスリーや百貨店、コンビニなどでは、一斉にクリスマスケーキの予約受付が始まります。

実は、クリスマスにイチゴのショートケーキを食べるのは日本独自の習慣なのです。海外にもクリスマスを象徴するようなお菓子や食べ物は多数存在しますが、デコレーションケーキを食べてお祝いすることはありません。

日本でクリスマスケーキが食べられるようになったのは、明治の終わりごろです。なぜクリスマスケーキ文化が根付いたのか、詳しくは後にご紹介していきます。

クリスマスケーキ文化を広めたのは不二家

日本で最初にクリスマスケーキが販売されたのは、明治43年。ペコちゃんというマスコットで有名な「不二家」からです。

不二家といえば、いまや全国に知れ渡っている洋菓子店。日本人で「知らない」という人は少ないでしょう。

クリスマスケーキが販売されたのは、不二家の創業者の藤井林右衛門がアメリカに渡航した際に見た、生クリームとイチゴをビスケット生地でサンドした「アメリカ版ストロベリー・ショートケーキ」に感銘を受けたことが始まりといわれています。

藤井林右衛門は帰国後の明治43年に不二家を横浜に創業し、その年の12月に日本初の「クリスマスケーキ」を販売したのです。

販売当初のクリスマスケーキは、プラムケーキにフォンダンコーティングとアラザンで装飾した非常にシンプルなものでした。

当時、洋菓子は珍しく、創業店の客層はほとんどが外国人だったそうです。

大正2年頃には、デコレーションケーキなどが話題となり、不二家の洋菓子自体も日本人にも受け入れられはじめられました。

日本のクリスマスケーキの習慣は、不二家という一つの洋菓子店からはじまったマーケティング戦略だったのです。

クリスマスケーキを食べるのはいつが正解?

クリスマスには、24日の「クリスマスイブ」と25日の「クリスマス当日」があります。結論からいうと、クリスマスケーキを食べるのは正式には25日が正解です。

キリスト教では、イエスキリストの誕生日は12月25日と定められています。

つまり、キリストの生誕を祝うという意味では、12月25日にクリスマスケーキやご馳走を食べるのが正しいです。

しかし、現代の日本のクリスマスは宗教的な意味よりもイベントの要素が強いため、厳格に12月25日を守る必要はありません。

24日でも仕事などの都合で前倒しにしたとしても、友人や恋人とスケジュールを合わせてクリスマスを楽しむのがなによりの正解です。

クリスマスケーキを食べない海外はどうしてる?

日本の人口におけるキリスト教徒は約1%と非常に少ないです。しかし、クリスマスケーキは日本独自の習慣として、広く根付いています。

いっぽう、イタリアやドイツ、アメリカなどキリスト教徒の多い国々には、どのようなクリスマスを象徴するお菓子があるのでしょうか。

アメリカ:クッキー

アメリカは、世界で最もキリスト教徒の多い国です。

実は、先にご紹介したストロベリー・ショートケーキをクリスマスに特別食べる習慣はありません。

アメリカでは「クリスマス=クッキー」というイメージが強いです。クリスマスツリーや雪だるま、星といったクリスマスを連想させる形のクッキーが、カラフルにアイシングされて街を彩ります。

アイシングクッキーのほかに、ジンジャーブレッドマンやショートブレッドなども人気です。

ドイツ:シュトーレン

ドイツのクリスマスの定番といえばシュトーレンです。形がトンネルに似ていることから、ドイツ語で坑道を意味する「stollen(シュトレン)」になったといわれています。

シュトーレンは、洋酒に浸したドライフルーツを入れるパンのようなお菓子で、長期保存が可能。

ドイツでは、12月25日に向かう4週間(アドヴェント)の間に、薄くスライスして食べ進めていくのが伝統的な食べ方です。

イタリア:パネトーネ

イタリアでは、クリスマス近くになるとパネトーネがたくさん店頭に並びます。

パネトーネは、ミラノ発祥。ふわふわとした食感とドライフルーツの香りが魅力のパンのようなお菓子です。

中世のイタリアでは小麦粉が非常に貴重で、パネトーネなど小麦粉からつくる食べ物はご馳走でした。

キリストの生誕を祝う大切なイベントに食べられたことから「クリスマス=パネトーネ」の関係が始まったといわれています。

パネトーネもドイツのシュトーレンと同じく、アドヴェントの間にゆっくりと食べ進めていくのが伝統です。

イギリス:クリスマスプディング

イギリスのクリスマスに欠かせないのがクリスマスプディングです。ドライフルーツやナッツを使ったケーキで、各家庭のオリジナルレシピが引き継がれています。

少し硬めのフルーツケーキのようなイメージです。

クリスマスプディングは、クリスマスの1ヶ月以上前からつくられます。というのも、クリスマスプディングづくりは熟成期間がポイントだからです。

おいしく作り上げるには、クリスマスまでの1ヶ月ほど冷たい場所で保管・熟成させなければいけません。

スペイン:ロスコン・デ・レジェス

スペインのクリスマスといえば、ロスコン・デ・レジェスです。大きなドーナツのような形で、生クリームやチョコクリームなどがたっぷりと入っています。

さらになかには2つのフェーブが入れられており、「お人形が当たった人=1日王様」「ソラマメが当たった人=ロスコン・デ・レジェスの代金を全額負担」といった遊び心もある楽しいケーキです。

スペインでは、1月6日に食べます。スペインのクリスマスは、24日・25日の2日間に留まらず、1月6日のレジェス・マゴス(東方三賢人の日)まで続くからです。

1月6日がせまってくると、スペインのパン屋やお菓子屋ではロスコン・デ・レジェスが販売されます。

フランス:ブッシュ・ド・ノエル

フランスのブッシュ・ド・ノエルは、日本でもクリスマスケーキとして人気があります。ブッシュ・ド・ノエルは、フランス語で「クリスマスの薪」という意味です。

名前の通り、丸太や切り株を連想させるロールケーキにフルーツやクリームを飾って楽しみます。

なぜ木の形なのかは諸説あり、「キリストの誕生を祝って、暖炉の火を消さないように何日も薪をくべ続けた」「樫の木の薪を暖炉で燃やすと無病息災で過ごせる」といった言い伝えからきているようです。

オーストラリア:パブロバ

パブロバは「ニュージーランド発祥説」や「アメリカに昔からあった説」などがあり、正直なところ元祖と呼べる地ははっきりしていませんが、オーストラリアで国民的な人気を誇るお菓子です。

メレンゲを土台にして生クリームと一緒にイチゴやブルーベリー、キウイなどのフルーツを飾り付けます。

土台がスポンジとメレンゲで異なりますが、日本で食べられているクリスマスケーキとよく似た外見です。

アイスクリームをトッピングしたり間にもフルーツを挟んだりとアレンジの幅が広いので、家庭で手作りのパブロバも楽しまれています。

プレゼントにも!クリスマスケーキに合わせたいワイン3選

クリスマスの特別なお菓子たち。大人ならワインと一緒に楽しむのも素敵です。

ここでは、クリスマスプレゼントにもできるおすすめワインを3つご紹介します。

「クリスマスデザートを食べるとき何を飲もう」
「ケーキにスパークリングワインを合わせて華やかにしたい」
「お酒好きの人へのクリスマスプレゼントは何がいい?」

お悩みのときには、ぜひ参考にしてください。

キュヴェ・サロメ ブラン・ド・ノワール ゼクト ブリュット スノー・ラベル

画像出典:楽天市場
生産者フリードリッヒ・ベッカー
生産地ドイツ
ブドウ品種ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ
タイプスパークリング

キュヴェ・サロメ ブラン・ド・ノワール ゼクト ブリュット スノー・ラベルは、クリスマス時期限定のワイン。

フリードリッヒ・ベッカーといえば、ブドウとキツネのエチケットが有名ですが、クリスマスだけ特別に雪だるまが登場します。

細やかな泡の中に、黒ブドウの力強さと奥行きの感じられるスパークリングワインです。

当主のベッカー氏は「スパークリンク造りはあくまで趣味」と言っていますが、本場シャンパーニュに思わせる仕上がりになっています。

ボルゲリ・ロッソ

画像出典:楽天市場
生産者レ・マッキオーレ
生産地イタリア
ブドウ品種カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フラン、メルロー、サンジョヴェーゼ、プティ・ヴェルド
タイプ赤、フルボディ

レ・マッキオーレのボルゲリ・ロッソは、カシスリキュールや濃縮したブルーベリーのような濃厚な果実の香りの赤ワインです。

柔らかい口当たりでフルボディではありますが、フレッシュさや華やかさが際立ちます。

ほどよい酸が含まれているので甘酸っぱく、イチゴなどのベリー系のフルーツが盛りだくさんのケーキに合わせやすいです。

ボルゲリ・ロッソは、年度によってセパージュ比率が少し異なるのも特徴。年度違いで飲み比べてみるのも面白いかもしれません。

パープルレイン

生産者マステンゴ
生産地オーストラリア
ブドウ品種セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ
タイプ白、辛口

神秘的な紫色をまとったパープルレイン。

不思議な紫色をしていますが、セミヨンやソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネを使った王道の白ワインです。

紫の秘密は、チョウマメの植物由来の色素。「バタフライピーティー」の色素というとイメージしやすい方も多いでしょう。

パープルレインの生みの親は「健康志向の強い妻でも安心して飲めるワインを造りたい」という思いで体に優しいワインの研究を続けていました。

試行錯誤の結果、酸化防止剤の代わりに抗酸化作用の高いチョウマメを使用したところ、偶然にも白ワインが美しい紫色に染め上げられたのです。

小さなワイナリーで造られているパープルレインは輸入本数も少なく、お店に持ち込むワインにもってこいです。

愛のストーリーが詰まった希少で美しい紫色のワインと、特別な時間をすごしませんか?

まとめ

クリスマスケーキを食べるのは、日本だけの独自の習慣です。しかし、違いはあってもクリスマスにはさまざまな国の人々が、家族や友人達と集まるひとときを楽しみにしています。

クリスマスイブや当日は仕事などで忙しくても、親しい人同士でスケジュールを合わせて食事や会話を楽しむのはいかかでしょうか?

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