ワインを楽しむには、なるべく悪酔いしないように飲みたいですよね。そこで気になるのは、そもそもワインのアルコール度数が何パーセントなのかということです。
今回はワインのアルコール度数について、品種や産地での違いも含めて詳しく解説します。アルコール度数を下げて飲む方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
ワインのアルコール度数の平均は12%
スーパーなどで販売されているワインは、多くがアルコール度数12%前後です。
また厚生労働省の「日本健康21(アルコール)の主な酒類の換算の目安」によると、ワインのアルコール度数は12%と記載されています。
このことからも、一般的なワインのアルコール度数は平均で12%と言えるでしょう。
赤ワインと白ワイン・スパークリングワイン度数が高いのは?
赤ワインのアルコール度数が最も高く、12%~15%の範囲が平均です。次いで白ワインが10%~13% 、スパークリングワインは11%~12%が平均のアルコール度数となります。
赤ワインのアルコール度数が高い理由は、製造過程でブドウの果皮を含めたすべての糖分をアルコール発酵させるためです。
ワインのアルコール度数に違いが出る原因
ワインのアルコール度数はなぜ違いが出るのでしょうか。以下、原因別に詳しく解説します。
①ブドウの品種
原材料であるブドウの糖度が高いと、比例してアルコール度数も高くなります。
これはワインの製造過程において、ブドウに含まれる糖が酵母によって分解されてアルコールを生成するためです。分解される糖分が多いほど、アルコールの発酵も進みます。
ブドウの糖度は品種によって異なるため、結果的に品種によってアルコール度数に違いが出るのです。
②ブドウの収穫時期
アルコール度数に比例しているブドウの糖度は、収穫時期によっても変わります。
例えば収穫時期を通常より1週間以上遅らせると、糖分が凝縮されて糖度が高くなります。近年では、アルコール度数を高めることを目的にこの手法が用いられることが多いです。
つまりブドウの収穫時期が通常通りなのか遅いのかによって、アルコール度数も異なります。
③ブドウの産地の違い
もう一つワインのアルコール度数に影響があるのは、ブドウの産地です。
温暖で日照時間が長い環境で育つと糖度が高くなるので、アルコール度数の高いワインが造られやすくなります。反対に 日照時間が短い環境で育ったブドウは、糖度も低いです。
よって、ブドウの産地(栽培環境)によってアルコール度数に違いが出ます。
④ワインの発酵方法
基本的にはブドウの糖度が高いとアルコール度数も高くなるのですが、それはあくまでも糖をすべてアルコール発酵させた場合に限ります。
例えば、赤ワインを製造する時にはブドウの果汁に含まれるすべての糖をアルコール発酵させます。それに対して白ワインの製造では、糖を残した状態で発酵を止めるためアルコール度数が低くなるのです。
ワインのアルコール度数を下げる方法
ワインを飲みたいけど悪酔いしたくない。そんな方に、アルコール度数を下げて飲む方法を紹介します。
ワインに氷を入れて薄めながら飲む
氷を入れることで薄まるので、当然アルコール度数も抑えられます。自分のペースでワインを楽しみたい方にはオススメの飲み方です。
ワインに氷を入れて飲むことは邪道だと思われがちです。しかしワインによっては氷を入れることで甘みが抑えられて、フ ルーティーな味わいが楽しめることもあります。
ですので、氷で薄めることで一概に味が損なわれるとは言えません。
ホットワインにする
ホットワインにすると、アルコール度数が5~7%下がります。 アルコール度数を下げて飲みたい方は、ぜひホットワインにして飲んでみましょう。
また、ホットワインには体に嬉しい様々な効果があります。体を温めて免疫力を高めることに加え、動脈硬化の予防やアンチエイジングなどの効果も期待できるのでオススメですよ。
まとめ
いかがでしたか?ワインをより楽しむためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね。