最近では当たり前に浸透してきた“ワイン”というお酒。
ワインといえど赤や白、ロゼ、オレンジ、ブルーベリーワインなど、「沢山の種類があって、よくわからない!」と感じたことはありませんか?
今回の記事ではワインの定義や種類、醸造法などワインの基礎知識を解説します。
ワインの定義とは
ワインとはぶどう果汁を発酵させた酒類のことで、ぶどう100%で造られます。
日本酒やビールなどの醸造酒は水を添加して造るため、果汁のみで造るワインはお酒としては変わりもの。ぶどう100%で造られるので、ぶどうのポテンシャルがダイレクトに酒質に関わります。
現在では多様化が進み、ブルーベリーワインやももワインなどぶどう以外の原料を使いワインと名乗る商品も増えてきました。しかし、これらのお酒は定義上はワインと呼べないのが現状です。
ワインの種類と醸造方法
ワインには赤や白、ロゼ、泡とさまざまな種類があり、味わいの印象や醸造方法はそれぞれ異なります。ここでは代表的なワインの種類と醸造方法を確認していきましょう!
赤ワイン
ワインを造る原料ぶどうには黒ぶどうと白ぶどうの2種類あり、赤ワインは果皮が赤~黒色をしている黒ぶどうから醸造されます。
赤ワインはぶどうを潰してジュースにした後、すぐに果皮を回収しないのが特徴です。そのまま果皮を漬け込んで色や風味を引き出しているため、赤ワイン特有の渋みやコクが生まれます。
ぶどう果汁は透明に近い色合いにも関わらず赤ワインが赤いのは、黒ぶどうの果皮の色がジュースを染めた結果なのです。
白ワイン
白ワインは白ぶどうを使用し醸造します。
赤ワインと真逆でジュースにしてからすぐに果皮を回収するため、渋みが少なくフルーティーさが残ったワインになります。そこに樽による熟成を加えると、コクが出てリッチな仕上がりの白ワインに。
ワインが渋くて苦手だと感じる方は、渋みの穏やかな白ワインであればお口に合うかもしれません。
初めてのワインは王道なイメージの赤を選びがちな方が多いですが、初心者の方が初めて飲むのであれば白がおすすめです。
ロゼワイン
ロゼワインの原料は基本的には黒ぶどうを使用しており、作り方は主に下記の3種類です。
- 直接圧搾法:黒ぶどうを白ワイン同様に醸造しする方法で、淡いピンク色のロゼワインに仕上がります。
- セニエ法:赤ワインと同様にぶどうの果皮をジュースに漬け込み色を抽出する方法。赤ワインとの違いは漬け込みの期間で、透明なピンク色になった段階で果皮を取り出します。
- 混醸法:黒ぶどうと白ぶどうをブレンドする方法です。スパークリングワイン以外のロゼワインにはあまり使われない方法で、混醸法を禁じている国が大半を占めます。
混醸法はスパークリングワイン以外禁止されている国が多いため、直接圧搾法とセニエ方が主流となり炭酸のないロゼワインのほとんどは黒ぶどうで醸造されます。
スパークリングワイン
スパークリングワインは名の通り炭酸入りのワインのことです。主に白と赤、ロゼの3種のタイプに分類されます。
お酒は発酵するときに炭酸ガスが発生します。その原理を利用したものがスパークリングワインです。
最初に通常のワインと同様にアルコール発酵をさせ、その後に密閉状態で2次発酵という工程を加えワインに炭酸ガスを含ませスパークリングワインを醸造します。
甘口と辛口の違い
ワインのラベルや説明書きに甘口・辛口と表記がある場合がありますが、違いが分からないと困ったことはありませんか?
この違いはワインの残糖度を表しています。残糖度が低ければ辛口、高ければ甘口となるのです。
ワインはぶどうの糖分を発酵させてお酒にしているため、ワインは発酵具合に比例し糖分が減っていきます。そのため甘口ワインは辛口ワインと比べてアルコール度数が弱い場合が多いです。
甘口ワインは度数も低く飲みやすいため、初心者の方にもおすすめですよ。
おわりに
今回は“ワインとはどんなお酒か”という疑問について、定義や種類、醸造方法などに触れワインというお酒を解説しました!
ワインを普段飲まない方も白ワインや甘口ワインなどの飲みやすいお酒が沢山あるので、ぜひトライしてみてくださいね。